virgilの日記

テニス観戦記と、ネトフリのドキュメンタリー記事(noteで更新中)

上海マスターズ 2024 観戦記

 昨年に続いて2度目の上海…になってしまった。同じ大会に行くのもつまらないので、2024年はアジアスイング最初の大会で今年初開催の杭州に行く予定だったけど、泣く泣くキャンセルして上海へ。さすがに1年前なので、ついこないだ来たような気分だし、滞在した1週目は雨が3日続いたのもあって全体的にテンションは低め…。あまり新しい情報もないけど、忘備禄として。会場施設やチケット購入など詳しいことは去年と変わらないので、2023年観戦記をどうぞ。

 

2025/8/20追記:

2025年は少し変更があった模様。2番目に大きなコートの2号館に屋根が設置され(昨年の3日間の雨はいまだに恨めしい)、昨年までグラウンドパスで入場できたのが今年から有料コートになり、JussSports(英語版チケットサイト)でも事前購入が可能になった。昨年まで有料コートだった3号館はグラウンドパスで入れるみたい。なぜ2号館が有料じゃないんだろうと不思議だったし、当然の変更だとは思うけれど、前日に3号館のOOPが出てから当日発売開始になるシステムは合理的で便利だったのに、これがなくなったのは個人的にとても残念…。

また、コート17の客席が増えたので、こちらは練習コートで行われる本戦に主に使われると思われます。

再び上海になった理由

 ルブレフが出場するので、今年は初開催の杭州に行く計画だった。ファン仲間が現地に住んでいるので再会も楽しみ。聞けば杭州は上海から高鉄で1時間しか離れていない、お金持ちが多く住む場所、らしく、湖周辺は観光で訪れる人も多いとか。ホテルも決めてフライトも確保。杭州の大会はホームページが存在せず、チケットサイト?の「大麦」でしか詳細が確認できる場所がなかった。やはり現地の電話番号がないとチケット購入できないので、友人の番号でログイン。日程や価格表などフォーマットは上海の久事体育とほぼ同じ。座席も1席ずつ購入できる。久事体育とは違って、大麦はログインすると電話番号主のアカウントに入る形になり、私が購入したら友人のアカウントから請求されそうだったので、友人が代わりに購入して現地で私が直接払うことに。チケットの売れ行きが不安だったので、大会滞在予定の6日のうち、4、5日分は事前に購入。チケット代は250のわりにかなり高額…。会場は2023年にアジア大会のテニス会場になったスタジアムで新しく、友人の写真を見てもかなり見やすそうだった。全米も怪我なく終わり、いつもの250不安症(キャンセルの恐れ)はあまりなく、準備万端でうきうきしてたところに…。

 出発3日ほど前の夜中12時すぎ、友人からメッセージが。「キャンセルしたっぽい(Weibo情報)」。!!! この手の情報はツイッターのあるアカウントが一番速いので確認すると、まだ投稿されてない。え…デマじゃなくて…?と動揺しつつ起きてツイッターにかじりついていると、しばらくして一報が上がる。青天の霹靂。あーついに経験してしまった。中国の掲示板では理由や情報元もその時点で早々と出回っていたらしい(ツイッター上では私の知る限り投稿は見かけず、DMで情報交換)。大会直前なので、急いでホテルとフライトのキャンセル(マイル旅行)を済ませる。問題は友人に購入してもらったチケット代。WeChatなどでは海外から送金できない。銀行送金が一般的だが時間もコストもかかるので、前から気になっていた海外送金アプリのwiseを初めて使ってみると、あっというまにアカウント作成から送金まで完了してびっくり。私が銀行振り込み(日本国内のwise口座宛て)をしてから30分もかからないうちに、受け取ったと連絡が。しかもレートが実勢レートと同じでかなりお得。これは便利。

 行く気満々だったのが折れたダメージもあり、いつも以上に優柔不断が炸裂。北京か上海か…あるいは行かないか。北京は時間的に難しく、上海なら急遽行っても勝手は分かる、という消極的な理由で上海に。マイルは残してもいつ使うか分からないし、使い切りたかったのもある。同じところに行くのは避けたかったしけっこう悩んだので、決めたのはマイル旅行申請の締め切りギリギリの2日前。

 

渡航のあれこれ

 2024年10月時点ではまだビザが必要だったので一連の作業をやったけど、2度目だからか、窓口で書類を見せたときは秒で終わった。そしていつからか分からないけど、近々短期観光ビザはいらなくなるとのニュースが。ビザ代(約8000円)もあの手間も不要になったのは朗報。

 23年は往復深夜のpeachで、今年は往復ANA。往路は午前中の便で初めての虹橋空港着。浦東より上海市内にアクセスの良い空港だが、国際線の便数は少ないらしい。私は楽天モバイルなんだけど、いつもやってる現地についてからの手続きに失敗していたようで、着いてもネットにつながらない。焦って入国カードを書いていた日本人2組に声をかけたが、両方とも乗り継ぎでネット環境がなく…。そこで思い出したのが、ちょうど渡航前に見ていたチャイナエイトの虹橋空港を案内するYouTube動画。確か無料wifiがあると紹介していたのでそこに行くと、手早く設定してくれた。ありがとう、やす。往路も復路もやはり機内はガラガラで、ビザ解禁になってもこれは続いてほしいと思ったり。中国の人はたくさん飛んでる中国のLCCを使ってるのかもしれない。ちなみに往路の機内ではフィスを見かけ、上海から帰るときには、違う便だけど、空港の同じレストランでベルギーのジズー・ベルスとお話できた。負けた当日の夜中にヨーロッパへ飛ぶなんて、テニス選手の生活、ハードすぎる。

上海虹橋空港

海浦東空港 会場内にもブースがあったこのCHAGEEという烏龍ミルクティー、おいしい


会場内・イベント

 去年も混んでたけど、今年はジョコビッチ効果なのか、去年よりもさらに賑わっていたような気がする(チケットは売り切れ続出)。雨が降り続いた3日間はセンターコートのチケットを持ってる人しかいないから激混みではなかったが、最初の3日は盛況だった。

 会場内で去年と変わったことといえば、物販ビルの2階がオープンしてオリジナルグッズ売り場が広くなったこと、飲食ブースが多少増えたこと、くらいかな。物販ビルの1階は各社ブースと大スクリーンで観戦できるスペース。2階はオリジナルグッズ売り場と、ブースが少し。

物販の品数はかなり増えた。

ないと困るLAVAZZA(数少ないおいしいもの)。

マリオットボンヴォイを名乗るブースができていて、YAKIUDONを食べたが…2000円の価値はないお味。相変わらず会場内の飲食がしょぼいけど、スタジアム内のみ販売してる軽食のスタンドでは、ポテトとかおでん?とか、小腹がすいたときに無難においしいものが売ってる。

 今年からルブレフがKSWISSと契約した。ブースで一定の金額を使った人対象のサイン会も。いつもどおり、ずっと渋い(疲れた)顔をしておられた。さくっとサインしてすぐに退場。

練習と試合

 初日の10/2。上海に到着してホテルに荷物を置いたあと、夕方会場へ。ルブレフ&ハチャノフの練習を見て(激混み)、ちょっと抜けてセンターコートの錦織君の練習を見に行って、またルブレフの練習へ戻る。

ベトによるネットプレーのしごき練習

錦織君の試合はナイト第2。フルセット勝利は嬉しいが、帰り時間が遅くなる(4時起き)。この時のタクシーの話は後述。

センターコート&3号館に設置されている顔認証システム
画面に顔を見せると、自分の氏名が表示される

 10/3。12:30のジョコビッチ・ディミトロフの練習を見るべく11時頃コートに着くと、すでに長蛇の列。というか、すでに練習コートの座席は埋まっていて、空席待ちの列。当然遅いよな…と思いつつ、炎天下の中一応並ぶ。結局1時間半くらい並んだけど入れず。待つ間ヒマなので、周りの人と話してら、後ろにいた人がガチガチのジョコファンで、突然セルビア語で朗々と歌い始めた(上手い)。コートの中にいる本人に聞こえそうなくらい(多分聞かせたい)。顔映さないからビデオ撮っていい?と聞いたら、インスタやってる?と聞かれる。みんなやってるのねw 去年、ラヨビッチやジェレなどセルビア人選手の練習後にサインをもらったとき、中国人の男の子2人組がファンガールみたいなきゃっきゃしたノリでセルビア国旗を持っていたので、友好国だからなのか?と思ったので聞いてみると、やはりそうらしい。ジョコビッチは結局外から一瞬姿を見ただけで終わる。

 ルブレフとジャリーの練習へ。去年も上海でジャリーと練習してたな。今年はルブレフの練習もすんなり入れない。その後はKSWISSのサイン会を見物に行く。中国KSWISSの人が日本語を話すのを偶然知り、ブースでいろいろ案内してもらった。中国はテニス人気がでてきてるね、と言うと、やはり選手が強くなってきたのが大きい、と。私のイメージだと女子のチンウェンがすごく人気だと思ったけど、男子選手が強くなることが大事、と強調してたのが印象的だった。

 

 10/4。またハチャノフと練習。このすぐ後に隣コートでダブルスの試合があるので、試合の席取りを優先すべきか迷ったけど、練習を少し見る。終わる前に隣のコートに行くとすでに座席は埋まっていた。階段に座ってると、近くの女性が友達が来ないから座っていいよ、と言ってくれる(前に聞いてた)。練習コートは立ち見禁止なので危なかった。相変わらずサイン攻めの勢いがすごい。通路でベトと話してても、誰か有名人なのか??と知らない人がそわそわ近づいてくる、そんな感じ。

 センターコートで錦織君vsチチパス。思いのほか善戦したし、会場内では日本人じゃない観客の「ニシコリー」もたくさん聞こえて大変楽しかった。

 夜は2号館で2試合観戦。去年はここであまり観れなかったけど、今年は練習より試合を優先。やっぱり2号館は楽しい!このサイズ感、3号館より好きだな。グラウンドパスだけで入れるので観客は有象無象な感じだけど(普段はテニス見ない人も多い印象)、それも賑わいとして楽しい。ゆるくて近くて最高。

逆転されたフォキの悲痛な叫びが痛々しかった。

私的今年の上海のスターはマハツとゴファン。マハツは見てて面白いのが分かったのが収穫。

 

 10/5。雨3連チャン初日。前日から雨予報だが、3号館第1試合にルブレフは組まれている。3号館は雨だとチケットも発売しないので、戦々恐々と発売を待つ。直前に練習してないか確認しようと、隣の練習コートのてっぺんからのぞくと、3号館で練習する姿を目撃(声で分かるけど)。しばらくすると、チケット発売されたので速攻で購入して練習を見る。なんとか雨が降る前に終わるよう願うのみ。無事試合は終わったのはいいけど、またもメンシクにフルセットで敗れる。この光景、ドーハでも見たんだが……。至近距離で荒れてるのを見るのはやはり辛い。「今年も勝ち進みたい」と言ってたベト…(去年は決勝進出)。

 第2試合以降は雨が降り出して全日中止に。3号館チケットは全額払い戻しができた。この日、センターコートのチケットを買いそびれていて、夜のジョコビッチは見れず…。この日のセンター夜はたしか渡航する前から売り切れてたはずだけど、私一度もジョコビッチを見てない…。夜に決まってるんだから、決めた時点ですぐに買っておくべきだったんだけど、杭州でだいぶチケット代を無駄にしてしまったので、慎重だったのか、記憶がない。テレビをつけたらジョコビッチ戦をやっていたので、ホテルの部屋で観戦。

 

10/6。朝から雨。練習もないので午前中はゆっくり会場へ向かう。初めて行きもシャトルバスに乗ってみる。駅を出て右手にこんな看板があった。多分、歩道橋を渡れと書いてある。道路反対側の路線バスのバス停にスタッフがいたのですぐ分かった。

 雨だから選択の余地なくずっとセンターコートで観戦。ほとんど最後列くらいの席で見てたけど、思ったほど悪くなかった。後ろに誰もいないほうがいいので、むしろ自分から後ろの席に移動したくらい(どうせ遠いのでたいして変わらない)。アルカラスvsウー・イービン戦のどよめきはすごかったな。

 

10/7。去年と同じく何かが起こる最終日。今日も終日雨予報。外コートの試合は消化されないまま3日目に突入。雨が降るとグラウンドパスは発売されないので、昼のセンターコートを購入して会場内に入る。夜に空港へ直行するためスーツケース持参。今日も終日センターか…とがっかりしてツイッターを見てると、なんと更新スケジュールにインドアコートが出現している! インドアで観戦後、夜のセンターはチケットを買わず、そのままタクシーで空港へ。

 

インドアコートを探せ

 ツイッターに上がってきた更新スケジュール。上海マスターズ公式によるWeiboでの発表はまだない。

 試合開始までまだまだ時間はあるが、インドアコートってどこだっけ?チケットは?? インフォメーションに行ってインドアコートの場所を聞くと、みんな「分からない」と口を揃える。会場内でインドアコートへの案内板を見たことがあるし、あるのは確実なのに、インドアコートなんて知らない、今日の試合はセンターのみだと言い張る。ツイッターの画面を見せても信じないので、スーパーバイザーか誰かに聞けないのか尋ねても、分からないの一点張りだった。後日この話をすると、中国の人も、去年ここのスタッフに聞いても何も解決しなかったのでもう行かない、と言っていた。私はここのおばちゃんスタッフと「あんた、覚えてるわよ」「私も覚えてるよ」のやりとりがあったんだけど、他にも見覚えのある人たちが働いていた。インドアの存在を知らないということはスタジアムの職員ではなく、ボランティアなのか。埒が明かないので、自分で探すことに。

 「インドアコートはこちら」の看板を覚えていたのは、”やっぱりあるんだ、雨の日に練習してるはずだけど入れないんだろうな…”と思ってたから。普段歩く練習コート通りの突き当り、2号館そばに看板を発見。

 この看板のそばにセキュリティチェックがある。ここの係員にインドアコートの行き方を尋ねると、セキュリティを通って一旦会場外へ出ないといけない、出たら戻ってこれない、と言う。そんなバカな、と粘っていると、スタッフ証を下げた若者数人がやって来たので聞いてみる。英語を話せる人がいたので、いろいろ聞いているうちに、一旦外に出ることになるが、メインゲートに戻れば再入場できると分かり、セキュリティチェックを通って場外へ。そして観戦するには3号館のチケットが必要という情報もゲット。2号館裏の駐車場のようなところを通り、なんとなく歩いていると、道路の向こうにインドアコート発見。まだ入れる状態ではないが、入場準備中っぽいのを見て一安心。

 たどり着いたはいいが、観客と思しき人の姿はなく、周りはスタッフしかいない。そして3号館チケット発売の気配なし。Weiboにもまだ更新スケジュールは発表されていない。だからまだみんな知らないのか?? 試合は行われそうだが、なんとなく心許ないのでダメ押しで、ここで試合やるよね?と尋ねたスタッフの男性がめったに聞かない流暢な英語で答えてくれた。これでやっと安心して、小雨が降るなか、ひたすら久事体育のサイトを更新しまくるが、なかなか発売されない。するとその男性がまたやってきて、チケット買えた?と聞いてくれる。なんともう発売されているという。席は埋まってきてるよ、と。ネットがうまくつながらずてこずっているのを見かねて、自分のwifiにつないでくれた。WeChatから?久事体育のアプリ持ってないの?と言われる。そうか、アプリもあったのか。それはダウンロードできなかったが、なんとか購入に成功。ようやく観客も集まってきた。これが試合開始30分前くらいの話。入場する際も、顔認証システムが設置されておらず、中国人はIDを見せていたが私はパスポートしかないのでここでもほかのスタッフがてこずっていると、あの男性がすっと現れて対応してくれる。こういうときに流暢な英語で対応してくれると妙に安心感があり、デキる先生みたいでかっこよかったな、あの人……。ちなみに私が中国語版久事体育のアプリを使っているのを見て、中国語分からないのになんで漢字読めるの?と聞かれたが、漢字を使う中国以外の国はもはや日本しかないのかも、と思ったり(韓国やベトナムは昔漢字も使っていたが廃止された)。

 インドアコートで観戦することなんてほぼないだろうから不要な情報だけど、場所は赤で囲った場所。完全に場外だし、道理で見かけなかったわけだ。会場内に戻るには2のメインゲートまで戻れと言われてたけど、途中に(ゆるい)セキュリティチェックを見つけて、そこから入れた。

 しかし、ツイッターで早くこのことを知らなかったらもっと焦ってただろうなぁ。

インドアコートの試合

 中に入るとコートは2面あり、それぞれのサイド片側に座席が設置されていた。どちらで誰の試合をやるか書かれていないので、ラインジャッジの皆さんに聞いて座席確保。

インドアで声が響くのでお隣の試合の様子が丸聞こえ

 びっくりしたのが、レトロな手動のスコアボード。中学校のバレーボール試合か…。しかも5ゲーム終わるまで選手名もスコアも表示されないまま。審判(モー)がスコアボードを訂正したりと普通じゃない試合進行。これはマスターズ1000の2回戦だが……?ってなるけど仕方ないか。それにしても全体的にぼろっとしたコートだけど。新しいとはいえ有明とかインドアもキレイだしな。

さっきプリントアウトしました感

 観客は満席でもなく、3/4くらい埋まってたか。カメラがコート後方の隅にいたけど、明らかに配信用ではない。フォロワーさんたちが試合が見れないと言ってるので、なるべくアップロードしようと試みる。

 ハチャノフvsギロン戦はギロンの調子がよくてハチャノフにフラストレーションがたまる展開だった。彼がボールを垂直に打ち上げると、ボールが天井に当たって、パネルが1枚落下! ちょうど目の前で起こったので、心の中でぎゃーと叫びながら、転ぶときにスローモーションになるように、ゆっくり落ちていくパネルとその下にいる選手やボールキッズ、線審を見ていたら、パネルが軽かったのか、幸いドサッと落ちるというよりさらーっと落ちてきたので誰にも怪我はなかった。

 叫び声(選手の)がずっと聞こえていた隣のムゼッティvsゴファン戦。こちらでも審判がタオルでコートを拭いていて、上を見るとパネルが1枚なくなっていた。パネル落下を見た後だったので、現場を見てないのにこっちでも選手がボール打ち込んだのかなと思ったけど、元からなくて雨漏りしてたのかどうかは分からない。

 間近でゴファンを見て、今まであんまり意識して見てなかったけど、めちゃいい選手だなぁと。この後も勝ち進んだのうれしかった。

 ツイッターにあげた写真やツイートがテニスチャンネルの記事でまるまる使われたのは油断してた…。たしかにここでツイッターにあげる人いないよな。ネットにあげたものは使われても仕方なし、なのかもだけど、テニスチャンネル好きじゃないから、ちょっとムッとする。自分で取材しろー。

 この3日間雨で流れた試合もたくさんあると考えると損してるし、なんといっても雨でテンションが上がらないのが困ったけど、滅多にないだろうインドアコートの試合を観れたのは貴重だ、ということにしとこう…

タクシー

 初日に観戦した錦織君のナイト第2試合後の帰り道。この時間、シャトルバスは上海体育館への直行しかない。調べると、上海体育館で降りても、ホテル最寄り駅までの地下鉄はもうクローズしているので、タクシー一択。去年の配車アプリの教訓は、混んでドライバーと会えないこともあるので会場前から乗らない、だったが…。

 ゲート前から少し歩いたところで呼んでみるも、強制的に自分の居場所が中青路と元江路の交差点になってしまう。会場のある通りが元江路で、中青路はそこからしばらく歩いた通り。ゲート前の混雑を嫌って、そこまで行かないと拾えないようにしているらしい。でもまあまあ遠いし、ゲート前ではばんばん皆車に乗り込んでいる。きっとドライバーとメッセージや電話で自分の実際の居場所(ゲート前)を伝えてるのだろう。でも私はそれができず、なかなかつかまらない。周りの人々は次々と走り去っていく…。だいぶ人が少なくなり、警備員しかいない。翻訳アプリもうまく使えないしどうしよう…と焦ってると、大会スタッフらしき人で英語を話す女性に会えた。どうやったか分からないけど私の携帯でドライバーに電話してくれて、赤い服着た人を拾え、と伝えてくれる。やっと乗車したのが23時すぎ。

 今思えば、自分の居場所の地図をスクショして送るとか(できたかわからないけど)、旗忠テニスセンターの正面にいる、翻訳アプリで変換してメッセージ送るとかいろいろできたはずなのに、焦ってるのに(から?)面倒くさがって人に頼ってしまう…。今後は、あらかじめ中国語で翻訳した文章をメモに貼っておこう…

 会場前には長いタクシーの列もあるが、使ってる人はあまり見かけない。知り合いによると、料金は配車アプリで呼ぶより少し高い程度だそう。

中青路までが遠そうだし、実際、後で知り合いもあそこまで歩くなんてありえない、と言ってた。中国は1ブロックがえらく大きいから注意。

ここから乗るな、というメッセージ。ゲート前の交通規制がすさまじく厳しい(=怒号が飛び交う)。結局みんなここから乗ってるけど。

 

ホテル

 去年最後に1泊して便利そうだと思った莘庄に宿泊。会場からタクシーで800円くらい。21時半以前に発車するシャトルバスなら終点だし使いやすい。去年は初めての中国で滞在するにはちょっとハードル高いかなと思ったけど、もう慣れたのでひたすら便利。ホテルも探してみると高級ホテルはほぼないけど、中級ホテルはいくつかある。会場の旗忠テニスセンターは東京で例えるなら日野にあるイメージ、と聞いたことがあるけど、莘庄は立川と少し似てる。そこそこ大きい駅で大きなショッピングモールもあるし、飲食店も多い。ただ、虹橋空港からのアクセスは遠目。距離は浦東より近いけど、地下鉄は遠回りになる。

 中国で外国人宿泊客が拒否される件は、チャイナエイトのこちらの動画の説明を聞いて納得。すべてがこのケースに当てはまるかは分からないけど。多分ホテルのスタッフは英語話さないだろうなと思いつつ、念のため宿泊するホテルに電話してみたらやはり通じない。向こうでアプリを使おうとしてくれてる気配はしたけど、切れてしまったので、結局友人にお願いして聞いてもらった。友人に聞くと、全季(All Season)系列とアトゥール系列のチェーンホテルはリーズナブルで安心、らしい。私が去年泊った如家系列はダメと言ってたけど、新設ホテルなら大丈夫そうだなと思ったり。

 

食事

 莘庄のシャトルバス降り場のすぐ近くに飲食店が並んでいて、近いからそこに通っていた。目標は毎晩違う店で食べること。去年滞在した上海体育館周辺は夜遅くなると食べるところがなくて困った。とはいっても私が通った莘庄駅前の飲食通りも22時すぎには閉店していたかも。莘庄に外国人が多いとは思えないけど、慣れてるのか、中国語を話さないと分かるとすぐに翻訳アプリで対応してくれる店もあり。こういう食堂で食べるとえらく安い。そしてどれもおいしい。

牛肉麺。あっさりしてて美味。無料のお茶がほんのり甘くておいしいので何茶か聞いたら、紅棗茶、だった。約500円。

青椒肉絲が食べたくてグーグルレンズを使ったけど面倒になり、「チンジャオロースー」って言ったら通じた。食べてる間もニコニコとこっちを見ていて、アットホームな食堂だった。そういえば、中国は食べ残すのがマナー、というかあるあるだと聞いたけど、今もそうなんだろうか。もちろん完食。約400円。

大きなショッピングモールの地下フード店街。麺の店が多い。これは春雨とニンニクもりもりの海老。現地の中国料理って味が薄めのイメージだけどこれはかなりしょっぱかった。デザートのつもりで頼んだ梨のコンポートのようなものは、全然甘くない。こちらは味かなり薄めで体に良さそう。また紅棗茶。約1200円。

暗い蛍光灯の灯るさびしげな食堂。これでもかってくらいブスッとしたおばちゃんと、ランニング姿で食事中の、数本歯が抜けてるおっちゃんが経営してる様子。おっちゃんはよしきた、って感じで食事を中断し、中華鍋を振ってチャーハンをじゃっじゃっと作ってくれる。こういう雰囲気好き。約300円。

 

その他

  • チケットの買い方は去年と変わらず。ただ、英語版久事体育のJuss Sports(中国の携帯番号不要)で3号館のチケットが販売されてるかは確認してない。3号館もグラウンドパスも当日しか発売されないので、おそらく販売してないのでは。
  • 渡航直前に日本人児童殺害事件があり、中国は怖いという空気が漂っていた。去年行ってみてまったく普通に旅行できると分かっていたとはいえ、正直心配ではあったけど、行ってみたらもちろん問題はない。去年とまったく同じ印象で、街中でも人々は普通に親切だし、何の緊張感もなかった。接客する人は翻訳アプリを使い慣れてるし、ビザの緩和も進んで外国人旅行客は増えてるのだと思う。当たり前だけど、どこに行っても危険な目やイヤな目に遭うときは遭う。その人がどんな経験をするかは偶然や運にもよるし、不安に思う人に大丈夫だよ!とも言えない。だから短期旅行者として経験したことを伝えるしかないかな、と思ってる。
  • コミュニケーション問題。中国語が話せたらなぁぁに尽きる。せめて単語だけでも喋れよ自分、と思うけど、相手があまり英語を話さないのを分かっててもつい英語に頼ってしまう。いけない。翻訳アプリを使いこなせばいいじゃんと思うかもしれないが、便利な反面、あれってやっぱコミュニケーションとってる実感が薄い。勉強したいけど中国語って圧倒的に聞く量が足りないのでそこからして無理だと諦めてしまう…中国ドラマとか見るべきか。
  • 去年ここで出会ったアクセサリー店の店員さんと再会。ジャパンオープンでも会ったけど、上海は行くか分からないと伝えていたので再会を喜ぶ。来年も東京行くから、そんときは通訳お願いと頼まれて安請け合いしたけど、試合を観れなくなってしまう?
  • そのアクセサリー店で若い女性客がずっと何かを交渉している。聞くと、ネックレスを買うから(まあまあ良い値段)、おまけでブレスレットをつけてくれと頼んでいるらしい。そのやりとりがコントみたいに延々と続く。周りの店のスタッフも面白がって参加したり。私がその場を離れてしばらくしてから戻ってもまだやってる。「日本じゃこんなこと絶対ありえないよ」というと、英語が分かるその女性は笑いながらそれを聞いていた。とにかく絶対諦めない。店員のほうも、「もうーあんたしつこい!」とうんざりしている。傍から見たら姉妹の痴話げんかみたい。中国って他人同士でもまるで知り合いみたいに接するノリがあって、そこが面白いな。

 

 

ドバイオープン The Dubai Duty Free Tennis Championships 2024 観戦記

 ドーハ編に続くドバイ編。2/25 ~2/27の3日間滞在なので、観戦したのは1回戦のみ。到着初日はルブレフのイベントに参加したあと、夕方に会場まで行ってみるも、雨が降り出して誰も練習してないからすぐにホテルへ帰る。4時起きだったので、ちょっと観光しようと思ったけど断念。人が少なくて気候も比較的からっとしていたドーハから、空気がむっとして、ごみごみしているドバイに着いてなんだか疲れてしまった。

通貨:1AEDディルハム)=約40円

 

フライト

人工島?

 ドーハ決勝日の翌日、ドバイへ移動。朝8時の便なので、6時前に空港着を目指して早朝にホテルを出る。ハマド・インターナショナル空港は巨大ハブ空港なので、早朝からすごいにぎわいだった。多くの人でごった返しているし、時間に関わらず店は開いるせいか、寝てる人もあまりいない。ドバイまでのフライト時間は1時間だが、動きだしてから離陸するまで30分かかり、実際に飛んでるのは20分ほど。ゲートにはドバイオープンの小さなブースがあって、スタッフがいたけど、聞いてもすぐに求める答えが得られず、一応いる、的な感じ。

 

アクセス

 地図上では会場は空港から近く見えるけど、GoogleMapだと徒歩30分とあり、感覚的にはもっと離れてる気がする。ドバイはここ30年ほどで今のような都会に変貌したが、それ以前は何もなかったらしい。おそらくオールドタウンと記したあたりや川沿いから始まって、どんどん海沿いに広がっていったのだろう。イベントが行われたのは地図の左下あたりで、オールドタウンからタクシーで爆走して30分かかった。この間をつなぐ大きな道路沿いに、世界一高い高層ビルのブルジュハリファやドバイフレームが見えるので、車内からふーんと見物。この道路と並行してメトロ(高架)が走っているので、降りなくても車内から見える。

 オールドタウンは移民や外国人労働者の街で、海沿いは白人の街、と棲み分けがあまりにも鮮明だったのが一番印象的。貧富の差が如実に現れているようで、正直、あまりいい感じはしない。カタールUAEも人口のほとんどが移民や外国人労働者の国だが、ドーハではこれほどくっきりと分かれているのを目にしなかった。ドバイのオールドタウンはアジアのどこかの都市のようにガヤガヤしていて、特に夜の通りは人で埋め尽くされている。歩いているのは南アジアや東南アジアの人々(フィリピン、パキスタン系の人が多いらしい)。白人の姿は見かけない(カルフールに行くと突然現れる)。逆に海沿いのほうへ行くと、白人率が圧倒的に高くなる。ドバイオープンも、オールドタウンでは見かけなかった白人だらけになる。

 イベント会場周辺。道路からは中が見えないようになっていて、こんな入り口から入るとマンション街になっていて、Gated Community感がある。この奥はビーチ。

メトロ

 会場最寄り駅は空港から1つめのGGICO(ジーコ)。下車してからも7,8分は歩く。周辺は店もぽつぽつあるけどわりとガランとしたエリア。AL Rasあたりまでがオールドタウンで。その先は川を渡って海沿いエリアになる。外資系ホテルは海沿いエリアに多いが、30分はかかると思う。ドバイは意外に広い。

 ドーハと同じように、女性専用車両にあたるものがあった。乗客が多いので、女性専用車じゃない車両にも女性はいた記憶。ドバイの地下鉄といえば、ルールが厳しいことでも有名。なかでも居眠り禁止というのがある。車内で見た禁止事項のポスターには、横になって寝てるピクトグラムがあったので、座りながらうとうとも禁止なのか定かではない。実際、座って寝てる人を見かけた。

 運賃はゾーン制で、同ゾーン内なら片道3AED(約120円)。

 海沿いになると、こんなデカい駅がある。

タクシー

 ドバイでは配車アプリのCareemを使った。Uberと同じように使える。Al Riggaのホテルから会場まで34AED(1360円)。会場から空港までは1000円ほど。ある日乗車した車のドライバーさんはパキスタン出身で、年齢当てごっこなどして談笑。彼いわく、ドバイに来ると速く歳をとる、のだそう。理由を聞くと、水が悪いのだとか。彼の一家は移住して17年になるけど、故郷にいる親族と比べて、みんな白髪や皺が多いらしい。海水を淡水化してるらしいので、あながち大げさではないかもしれないけど、苦労が多いのではと思ったり。

 

宿泊

 周りに飲食店も多くてホテルが密集しているオールドタウンで探した。ドーハ編に書いたように、リーズナブルなホテルは評価8でも怪しいので、オープンして間もない新しいホテルを選んだ(真新しいホテルのほうが、禁煙とあるのにタバコくさい確率が低いと予想)。1か月前の予約だったのもあり、割安できれいなホテルはないと判断。最寄りはUnion駅。オールドタウンは中東というより、マニラかムンバイといった感じ(行ったことないけど)。とにかくアジアの喧騒を感じる。ホテル周辺の建物は古く、干されている洗濯物をみると、狭い部屋に多くの人が住んでるのが想像できる。大通りのAL Riggaはすごい賑わい。夜に食べるところを探したが、いまいち入りたい店がなくて困った。ちょうどホテルの目の前に、東南アジアにありそうな屋台村があり、その中でやっと食事(タコス)。私は今どこにいるのだろう…というくらい、アジアの空気。

 会場周辺=空港周辺にもいくつもホテルがあるので、徒歩だと10分以上かかるけど、タクシーならすぐ。海沿いのほうになると、メトロも時間がかかるし、タクシーでも渋滞がひどく時間がかかりそう。

 

チケット

 公式ウェブサイトから、Ticketmasterのサイトに飛んで購入可能。確認メールからTicketmasterのリンクを開くとQRコードが出たはず。

 

 チケットの種類は大きく分けて、Prime, Lower, Upperの3種類(指定席)。Primeはエンド側のみで、6日と3日の通し券販売のみ(前半3日、後半3日のチケットがあったような…)。つまりエンド側を1日だけ購入することはできない。Lower, Upperは各日ごとに購入する。私はDay2までLowerを購入したので、両日で7000円ほど。6日通しのPrimeは全日同じ席に座れて約90000円になる。

 サイドの場合、日陰になるのが早いWESTが絶対おすすめ…。日差し強烈なので、もし次回行くことがあれば、これだけは覚えておきたい。EASTがベンチ側。

会場内

センターコート

 ドバイオープンは正直、また行きたい!って感じではないのだけど、センターコートがいいのよね…。なんせ小さくて、Upperでもそれほど遠く感じないと思う。写真は7列目くらいからの眺め。実際はもう少し近いイメージ。小さいからか、盛り上がると一体感があって楽しい。私が月曜と火曜しかいなかったせいかもだが、昼間の試合は人が少ない。夜でもナイト第2試合になるとかなりまばらになる(観客が少なくても盛り上がる試合が実は好物だけど)。

 自分が購入したチケットにゲート番号が書かれているので、そのゲートから入場すると、手首に紙の通行証を巻いてくれる。ちなみにドバイオープンには、会場のゲートはない。スタジアム周辺一帯は飲食店がいくつも集まるテニスガーデンみたいになっていて、大会期間外でも営業しているから自由に出入りできる。そのため、グラウンドパスなどはなく、チケットが必要なのはセンターコートへの入場のみ。会場内の様子はカサキナのVLOGを見ると雰囲気がよく分かるので、おすすめ。

 ロシア人(あるいはロシア語話者)多し。戦争の影響でドバイに移住するロシア人が多いと聞いていたが(比較的簡単らしい)、実際に会場にも多かった。

 赤いシートがPrime席。ドバイはスタンドに常駐するスタッフの数が多くて、客の管理が厳しい。早く座れとか、前の列に誰もいなくても、前席に足を乗せるなと頻繁に注意していた。ドバイは監視社会らしく、防犯カメラも多いとか。まあ、そういう雰囲気は会場内でも少し感じる。何か聞いて断られたら、もう絶対にダメ、という感じ。

 センターコートに加えて、もうひとつドバイのいいところは、試合前と後に選手が通る花道が設置されていること。試合が終わったらダッシュで出て、この白い柵で待つ。負けた選手がサインしていることも。

 上海では身の危険を感じて近づけなかったダニールのサインもちゃんともらえた。ほかの大半の選手と同じように、適当に区切りをつけて去っていった。ルブレフがなるべく全員に対応してくれるのは嬉しいけど、相当エネルギー使うと思うので、そうしてほしい…。

練習コート

 ドバイ最大の難点は、練習があまり見られない、これに尽きる。センターコート以外で一般公開しているのは3面のみ。予選日や1日目は見学可能だが、2日目からは試合で使用されるので、試合開始(午後2時)前くらいしか見る機会がなく、練習スケジュールは公開されない。あるVLOGでスケジュールの表を見たし、もちろん存在はするけど公開してくれない。まあどうせほとんど見れないだろうけど。

 その他コートは覆われていて見えないので、スタンドの一番上まで登って誰がやってるかのぞいたり。

 初日はKids Dayで、小学生の団体が練習を見学にきていた。みんなネイティブの英語を話す子供たち。休み時間の教室みたいにがやがやしていて、ここでもセキュリティのごっつい兄ちゃんが、うるさい!とかうろうろ歩くなとしきりに注意していた。ルブレフの練習中に、喧嘩が始まり、休み時間どころじゃないうるささになったので、思わずセキュリティの人に静かにさせるようお願いしてしまった…。はりきって注意しに行ってくれたが、その前にさすがに引率者が子供たちを連れて出て行ってくれた。

 ドバイは開場時間が設定されてないので、朝から行って試合が始まる2時までに誰か練習しているのを見られる。実質1時くらいまでしか見られないけど。選手にとっては、奥のネットで覆われたコートでやるほうがいいよなぁ。

 サインを求められている赤Tシャツの人はアンベールのコーチ。子供たちはとにかくサインを欲しがるけど、学校の遠足で来た子供たちは、相手が誰でもいいらしい。ほかのコーチにサインちょうだいとある子が声をかけると、「僕はコーチだよ」と言われて、「コーチでもいいじゃん」って返してたのが地味にウケた。

 ひとつしかない練習コートの入り口はサインもらえるゾーン。

飲食・物販

 オリジナルグッズは種類が多い。最終日に質の割にえらい高いシャツを買ってしまう。ドーハもそうだったけど、客をマダム、サー付けで呼ぶ店員が多い。

 ここでもファラフェル。街中でなかなか中東料理を見つけられなかったので、ここで食べられてよかった。

 アイリッシュパブで久々に飲酒。ドバイはお酒がわりと飲める、と住人の人に言われたけど、スーパーなどで買うときは別に場所が設けてあるのも見たし、どれくらい入手しやすいのかは分からなかった。海沿いエリアならどこでも飲めるらしい。

 レストランやフードトラックもたくさんあって、飲食に関してはかなり充実している。

 砂漠の国では緑があることがステータスらしい。小川も作られていて、カモがいたし、木々のあいだから鳥の合唱も聞こえる。ちょっと腰掛ける場所もたくさんあって、雰囲気はよい。ベンチに座っていると、大会スタッフ?らしきTシャツを着た子供が駆け寄ってきて、1ディルハムコインをもらってほしい、と手渡してきた。現金を一切持たなかったので、おみやげにいいや、と思っていただく。なんでくれたのかは謎。

かわいい

 

 最終日は、会場内に預けていたスーツケースをピックアップして、23時頃タクシーで空港へ。夜中でも大量の荷物をカートに乗せた客でいっぱい。朝5時頃のフライトなので、どうやって時間つぶそうかと思ってたけど、空港で過ごす時間ってなんであんなに速く溶けるんだろう。特に何もせず、SNSで投稿や連絡をとってるあいだに、あっというまに時間になった。

 

その他

  • ドバイオープンは、試合が見やすいセンターコートは大変素敵だが、練習がほぼ見られないというメリットとデメリットが極端な大会。
  • 当初はドバイに1週間いる予定だったが、SFで起こった事件(ルブレフの失格処分)を思うと、その場にいなくてよかった…。現地で見ているのを想像しただけで震える。
  • 今年のドバイはラマダンが始まる前に終わったけど、来年はお尻2日くらいがラマダンと重なる。ラマダン中でも普通に仕事するし、特に欧米人の多い会場内なら関係ないとは思うけど(食事の提供も普段と変わらないはず?)、何か変化があるのかちょっと気になる。
  • ドバイの街自体に、あまり好感が持てなかったのが残念。といっても3日しかいなかったけど。中東感が感じられないままだった。
  • イベントで新しいファン仲間に会えて、ドーハで会った人ともドバイで合流できた。またどこかで再会できるといいな。
  • テニスツイッターって…を改めて考えさせられた。使い方をアップデートして、ほどほどの距離をとり、快適に使えるよう工夫するしかない。始めてから2年くらい経って、1周した感。

 

ドーハオープン QATAR EXXONMOBIL OPEN 2024 観戦記

 2023年のボースタッド上海に続き、カタールのドーハで行われたQATAR EXXONMOBIL OPENを観戦しました。ドーハに滞在したのは2/18 (日)~2/24 (土)で、2/25早朝にドバイへ移動し、2/27まで滞在する中東ツアー。両大会とも、月曜~土曜までの6日間開催。ムスリムの国は週末が金曜と土曜なので、土曜に決勝が行われる。数年前にUAEは土日休みになったけど、24年大会も土曜まで。この記事はドーハ編です。ドバイ編はこちら

通貨:1QRカタールリヤル)=約40円

 

2025年2月追記:

500にアップグレードして雰囲気はがらりと変わった模様。ビッグネームが多くなるとこうなるんだな、というのがよくわかる。海外からの観客も段違いに増えてる印象(ジョコビッチもいるし)。のんびりしたドーハはもう戻らないんだな…と悲しんでる。

 

経緯

 ドバイはルブレフがほぼ毎年出場するので、以前から目を付けていた大会。自分の中で中東ブームだったのもある。昔から「私もトルコで考えた」という漫画を擦り切れるほど愛読していて、ムスリムの国が前々から気になっていたけど今まで行かなかったのは、もっと歳をとってからでも楽しめるだろうと思っていたから。昨年スウェーデンに行く手前でイスタンブールに寄り道したのをきかっけに、ご飯がおいしいのと、あふれる異国感に目覚めてしまった。トルコは世俗国家なので飲酒もそれほど難しくないし、スカーフを被ってない女性も多いから(地域による)、カタールUAEなどの本格的なムスリム国家ってどんなだろうという好奇心も。

 当初はドバイ1週間を予定していたが、その前週のドーハのエントリーリストを見ると、ほぼドバイと同じ。それなら小さい大会で見るほうがいいに決まってる、と断然ドーハに傾く。こちらのほうが日程も都合がよいので、ドバイは2日だけ見に行くことに。これが結果的に英断になるなんて、この頃はもちろん知る由もなく…。

アクセス

フライト

 ドーハはカタール航空の拠点。東京から直行便があり、値段も高くないので即決。2/17 23:55発、2/18 6:50着(約13時間)。ハマド・インターナショナル空港は巨大ハブ空港として有名で、9割以上の乗客はトランジットで通過するらしい。日本からだと、ヨーロッパ行きの安いフライトで利用する人が多い。つまりカタールに入国する人は1割にも満たないということ。クワイエットルームなど、ゆっくり長時間待てるスペースもあり、広大なので楽しみにしていたが、制限区域内でゆっくりする時間があまりなかった。空港内にはこんなブース?を発見。

 ドバイに移動するフライトを調べていると、しょっちゅう飛んでるだろうとタカをくくっていたドーハ・ドバイ間のフライトが思ったよりも少なく、カタール航空は1日たったの8本ほどだったのでびっくり。聞くと、カタールは最近まで周辺のアラブ諸国から絶縁されていて、航空機の乗り入れもストップしていたらしい。事情が面白いので、興味ある人はググってほしい。

メトロ

 ワールドカップに向けて整備されたと思われるドーハのメトロはまだ新しくて路線も3つしかない。もちろん空港始発で市街地に出やすい。会場に一番近いのは青で囲んだCorniche(英語アナウンスはコーニッシュに近い)。私はイエローラインのAl Saddに滞在したので、乗り換えを含めると20分弱くらい。会場は郊外ではなく、比較的中心地にあると言っていい。ただ、駅の間隔は意外に長くて、その間には何もない…という印象。駅構内は人気があまりないが、職員はあちこちにいて、聞けばすぐに教えてくれる。余裕があるという感じもするし、規律を乱さないために人員が多く配置されているという気も。

 1週間滞在するので、トラベルカード(10QR)を購入してチャージ(トップアップ)しながら使った。片道2QR(80円)で、1日パスでも6QR。これはスタンダード車両の料金で、ゴールド車両の料金は5倍。ドーハもドバイも、メトロに必ず1つゴールド車両がある。扉で仕切られていて、座席は航空機のシートのよう。いつもガラガラ。

 来る前に知らなかったことがある。空港から地下鉄に飛び乗ったら、周りは男性ばかり。ムスリムの国は外を出歩く女性が少ないのを知っていたので、気にしていなかったが、いつまで経っても女性が乗ってこない。次に利用したときにやっと気づいた。女性専用車両にあたる、Family車があるのだ。メトロにはGold, Family, Standardの3つの車両タイプがある。Family車には男性が乗ることもあるが、女性を含む家族連れ、女性を含む友人同士やカップルの場合のみ。チェックする係員を車内で見ることはあまりなかったが、このルールは徹底されている。駆け込みでFamily車に乗っても、速やかに隣のStandardに移動する男性たちを何度も見かけた。男女の棲み分けが普通な社会なので、公共交通機関でもあたりまえに実践されている印象。Family車は1つしかないので、混むかというとそうでもない。それだけ外を出歩く女性は少ないということ。人出も多く都会のドバイではもうちょっとゆるかったけど。

 

 Corniche駅で下車すると、案内板があるので迷わずに行ける。が、メトロ駅構内は人は少ないのにやたら広いので、地上に出るまで最低5分は歩く。大規模イベント用になにもかも広めに作ってるのかも。

 

 やっと地上に出ると、がらーーーーんとしている。街全体ががらんとしているのだけど、万博会場の最寄り駅でもあるこのあたりは、一段と何もない(会場の裏側には高層ビルが少しある)。なんか広すぎて見た目が寂しい。撮影したのは予選日の日曜だけど、ずっとこのままだった。ちなみに、ナダルとメドベージェフが欠場しなかったら彼らの写真が使われていたと思う。

 メトロ駅そばにも近道となるゲートがある。夜しか通らなかったけど、何時から開いてたのか分からない。とりあえず、メトロ駅から会場までは暑くてもうんざりせずに歩ける距離。

看板の奥に見えるのが駅の入り口。

Al Sadd駅。メトロ駅は外観も内観もすべて同じ。誰か偉い人の巨大な肖像も、中東あるある。

 ちなみに海外に来るとバスに乗りたいので探してみたが、ほぼ見かけなかった。あるはずなんだけど…。産油国のせいか車社会で、道幅も広い。横断歩道はたまにあるが、信号が壊れてたりして、数少ない歩行者は適当に渡る。これが最初怖かったが、すぐに慣れた。人口も少ないのに、さらに出歩く人も少ない。暑い時期が長いせいだろうけど、そもそも街がブラブラ歩いて楽しめるように作られていないのだと思う。この辺が退屈な街の理由だろうなぁ。

タクシー

 早朝空港に向かうときにUberを利用。Careemというアプリも一般的。ちなみにAl Saddから空港まで35QR(1400円)。朝5時くらいだったが、ものの3分で来てくれた。メトロも安いが、タクシーも低料金だった。会場から帰りにUberする場合は、少し離れた店の前から乗った。上海でも学んだけど、混んでいてドライバーと会えない可能性がある。

宿泊

 これもワールドカップの影響だと思うけど、ドーハはホテル供給過多らしい。人口は少ないが、大規模イベントの招致に熱心なので、ホテル数は多いのだろう。そのせいでホテルの値段も安いと読んだが、私はいつものように計画が遅かったので、それほど安さは感じなかった。1万円弱あたりのホテルを物色して、立地とにらめっこ。ドバイも同じなんだけど、ホテルのレビューに癖があるのに気づく。西欧ならレビューで7~8ならそのまま信用していいと思うが、中東だと違う気がした。7でも、読んでるとこれ5だろ…と思うパターンがけっこうある。8でも部屋がタバコ臭いとかうるさいとか、悪いレビューが散見される。レビュー者に中東出身の人が多いと、評価基準が違うのかもしれない。一番要注意なのが、騒音。1階にレストランを併設しているホテルが多く、ドゥンドゥン系の音を鳴らすところが多い。お酒は飲まなくても(飲まないから?)、平日でも遅くまでかなり大きな音が聞こえる。禁煙部屋でも臭いのは廊下で吸えたりする可能性があるので、「全館禁煙」のホテルを選んだほうが無難。

 

 私が宿泊したのは、メトロ駅Al Saddから徒歩1分のSwiss-Belinn Doha。メトロ移動を考えてる人は駅近がマストかと(出口間違えると道を渡るのが大変なので注意!)。感覚的に、地図で見るより距離が離れてることが多い。徒歩10分ほどの距離に、SPARや飲食店の並ぶ通りがあって、そこは何度か利用した。1階に簡易的なカフェが併設されてる。室内はいたって普通。最初2階の部屋を案内されたら、案の定うるさかったので、翌日4階に部屋に変えてもらう。ホテルの受付の人は少し日本語を話す人がいて、おおむね快適だった。毎日ホテルのこの椅子に座ってた猫。イスラム教の国は猫が大切にされているらしい。

 多分ドーハで一番の観光地、Souq Wagif(スーク・ワーギフ)周辺や、会場のCornicheより北のWest BayやKataraには外資系大型ホテルがある。安心して泊まれるホテルを選ぶのならそっち。

チケット

 チケットは公式サイトからクレジットカードで購入可能。去年の試合のアーカイブを見て、座席の位置や日差しの方向をチェックした。2023年は前列がボックス席になっていたが、なんと2024年は前列がLowerシートに変更されて、ボックス席はその上に!すかすかのボックス席が最前列だと見栄えも悪いし、ファンサービスにもならないと思うので、素晴らしい。そしてもう1点ドーハが最高と思ったのは、自由席なこと。これは珍しいのでは。これなら現地で会った人と一緒に観戦できる(エリアが同じであれば)。しかし、来年から500にアップグレードされるので、指定席になってしまうのかな…。

 昼夜通しチケットのみなのも嬉しい。チケット購入の際に選ぶのは、エンド側orベンチ側orベンチと反対側と、それぞれのエリアのUpper、Middle、Lower(ボックスも選べたはず)。エンド側にLowerはない。見てのとおり、Lowerはかなりコートに近い。

 いつものように出遅れたので、金土のQFとFはUpperしか残っていなかった。初日の月曜日はByeなのでエンド側のMiddle、火曜~木曜はLowerを購入。公式サイトでも購入確認のメールでもそれぞれの金額が確認できず、総計しか分からないけど、全日6日間通って730QR(約30000円)だった。月曜と火曜はLowerでも3000円ほどだったような。とても良心的。これも来年から変わりそう…。

 メールには「チケットはアプリで閲覧可能になります」と書いてあったけど、すっかり忘れていた。チケットオフィスで聞くとアプリを案内されたがWifiがなかったのでダウンロードできず、すべて紙チケットを作ってくれた。聞いたところによると、前週のWTA1000は決勝でも当日にチケットが買えたらしく、全体的に観客も少なかったみたい。ATPは1カ月前でも売り切れていた。ナダル効果もあったと思うが…。

会場内

センターコート

 Lowerの3列目くらいからの眺め。撮影エリアはほぼなくて、可能な限りコートに近い設計。前述のとおり、自由席なので好きな席を選べて、遠慮なく移動できる。自由席最高。チケット購入の際、日差しの方向チェックを入念にしたが、アーカイブを見てもいまいち分からず、ベンチと反対側にした。実際はベンチ側のほうが陰になるのが早かった。2月でも日差しはきついのでここ大事…。夜は涼しくなるけど。

 サインはもらえるけど、最終試合でもない限り、全員はもらえない可能性も。私はベンチ反対側にいて、ちょうどこちら側でどこかの局のインタビューをやった後、その流れでサインしていた。練習後にサインもらうのが気が引けてきたので、勝った試合のあとに欲しいけれど、これはなかなか難しい。ちなみにドーハはほとんどのシングルスはセンターコートで行われる。

 近い!

 エンド側のMiddle7列目くらいからの眺め。最前列なら快適に見られる距離感。このコートは四隅を完全に潰してるので、もっと客席数増やせそう。

 

 Upper最前列からの眺め。さすがに一番前にいても遠く感じる。Upperの難点は、入り口がほかの席と完全に別で、なんとセンターコートのトイレを利用できないこと。外に出て屋外に設置されてるトイレまで走らないといけない(トイレはとても清潔)。Middleと値段はそんなに変わらないのに…。空いてたらMiddleに紛れ込もうかと思ってたが、入り口が違うと2回検問をくぐらないといけないので、あきらめる。

 席を探していると最前列が空いていて、東洋系の女性が座っている(ほとんど会場内で見かけない。アジア系の人がいたら、おそらく現地在住の東南アジア系の人)。もしやと思ってお互い話し始めると、現地で働いている日本人だった。こんな広い会場で隣に座ったなんて偶然すぎてうれしい。ドーハに住んでるなんて質問攻めにしたいところだったが、初対面なのでそこそこに。この夜2試合一緒に観戦して、Uberで一緒に帰宅。

 ちなみに、チケットは完売だけどナダル欠場で客入りが悪くなったりするのかなと思いきや、決勝はほぼ満席で、みんなちゃんと見に来てた。特に強い選手に偏って応援する雰囲気もなく、非常に和やかな雰囲気で楽しかったなぁ。客層は現地に住んでる人が多い印象。こういう場所だと急に白人だらけになるかと思ったら、そうでもない(ドバイは露骨だった)。もともと移民も多いし、いろんな人たちがいたと思う。それは週末でも変わらず。

グランドスタンド

 多分グランドスタンドと呼ばれていたと思う。2面あって、両エンドに観客席がある。入場券だけでもサイドから観戦はできる(身長170cmくらいあれば)。グランドスタンド専用チケットもあるけど、センターコートのチケットがあれば入れる。ここではダブルスを観戦。開放的でのんびりしていて、暑くなければ、心地よい風が吹いてうとうとしてくるくらい快適。

 

練習コート

 2/18日曜日の早朝に到着した後、とりあえず会場までのアクセスなどを確認するために現地へ。私は到着したらその日は必ず行動することにしているので、疲れて眠いけど(フライトは約13時間)予選日だしもしかしたら練習が見られるかもね…と思い、暑いなか駅から歩く。予選日は入場無料だったので、すーっと入ってまず練習コートらしきほうへ向かうと…

突風の吹くコートで空振る人

 いたーー! シェフチェンコと練習中。あまりの幸運に目が覚める。練習コートはエンド片面のダイヤ柄フェンス。近すぎて申し訳ない(最近、練習見てるとこんな気持ちになること多い)。練習を見てる人はほぼいない。そのせいか知らないけど、コーチのベトに何度も「今、何時?」と聞かれる(腕時計を忘れたらしい)。なぜかベトは饒舌で、いろいろ愚痴られる。

 ベトが教えてくれたおかげで、センターコートへ移動して引き続き見学。セキュリティもすぐに入れてくれた。スタッフがちらほら座って携帯を見てるけど、観客はほぼ私だけ(実はもう一人いたけど、後述する)。IMAXの劇場でひとりで映画を観てるようなイメージ。ボースタッドを思い出す贅沢な経験だった。

 練習の途中に審判のラヤーニがコートを横切ったときのひとコマ。けらけら笑いながら楽しそうに練習しておられた。ベトのおかげで楽しいひととき…というか、中東ツアーのハイライトが初日になってしまった。

 いつもは選手にこんなことを言わないけど、アンディには思わず「絶対勝ってね…」とお願いしてしまう。めちゃくちゃさわやかに、うん、勝ちたいねーと対応してくれた。しばらく勝てずに苦しい時期だったので、初戦勝利を見られて嬉しかったなぁ。あれもドーハのハイライトのひとつ。年々アンディが好きになる。

 翌日からは腕時計を持参したベト。

 ドーハは練習スケジュールを公開していない。でもここで諦めない。情報収集すべく、インフォメーション的な場所を探すと、カタールテニス協会の受付を案内され、そこで質問してみた。が、なんか要領をえなくて、は?練習スケジュール?何の?と聞き返される。今やってる大会に決まってるだろ…。ドーハではいろんな人(主にスタッフや店員)と話してみたが、全体的に男性は物腰が柔らかく、女性はてきぱきしてるが冷たい印象。でも全体的にはセキュリティの人ものんびりしてたし、ゆるい感じではあった(後のドバイと比較して、かもしれない)。最初は、誰かに練習は非公開とも言われたが、問題なく見られた。

 本選が始まっても、練習を見学する人は少な目。練習後のサインに群がる人たちも、20人もいたら多いほう。選手が1人でふら~っと歩いてても、人が群がらない。ストルフは3歳くらいの子どもと2人で練習コートに向かっていた。のどかすぎる。ここにナダルが予定通り出場していたら、さすがに騒がしくなっただろうけど、どうなっていただろう。苦労せずサインもらえたのかな。

 たしか開場は試合開始(午後2時だったかな)1時間前だったので、それより前に練習していたら見られない。QFで負けるまで毎日練習が見れたのはラッキーだった。ドバイも同じだったが、他の大会のように試合開始は午前11時ではなく、遅めの午後2時。気候のせいもあって夜型社会だからかな? 午前中が特に暑い印象というはなかったけど。

 ルブレフ/ハチャノフのラリーに見入ってるキッズ。

 ここのソファで友達とまったりしたの、良い思い出。

飲食・物販

 各国料理が揃うこの広場以外にも、コーヒースタンドやカフェスペースがある。それほど高額ではなかったと思う。寿司もあった。

 アラビアンな一画もあり。右の店では香水を販売している。中東は香水が有名?で、よく専門店を見かける(調合してくれたりする)。決勝を見ていたとき、隣のグループのひとりが買ったばかりの香水を女性の腕にかけていて、いい香りだったので、箱の写真を撮らせてもらう。試合後にこの店に行くと、もう売り切れ。隣に座った人にもらったサンプルを財布に入れて持ち帰り、帰国してから嗅いでみると、日本ではつけられない香りだった(あるある)。ドーハのBrzanというブランドらしい。あーいい香り(嗅いでる)。

 パスタの上にチキンがのっている。何か聞くと、甘いと言うので、???な顔をすると、ひと口味見させてくれた。甘いパスタ?見た目からは想像できないが、カステラみたいな味。トルコにも、プリン?の中にチキンを入れたデザートがあるので、似たものかも。買ったのは下の写真。何かの煮込みと、タピオカ入りのスパイスの効いた温かいドリンク。とても美味しい。

 毎日入口で配布していたパンフレット。勝ち進んだ選手が表紙を飾る。

 A3サイズのバナーも、入り口で無料配布していた。太っ腹。

 物販はしょぼかったので何も買わず。

 最終日の決勝後、エクソンモビールのブースに優勝したハチャノフが来ると見込んで並んで待っていると、本人は現れず、代わりにデカいボールをもらってしまった。スーツケースに入らないから手荷物持ち込みで翌日ドバイ行きの飛行機に搭乗すると、検査で止められ、あえなく空気を抜かれる…。爆発の危険があるらしい。全部抜ききるのは時間がかかるので、中途半端にしなっとした状態で持ち帰ることに。

 このブースで並んでいたときに話をした女性(東南アジア系の方)は、17年間もこの大会のボランティアをしている人だった。大変だけど楽しいと話してくれた後、選手と撮った写真を見せてくれた。メンシクがお気に入りらしく、この目を見てよ!と嬉しそうでかわいかった。

 

ドーハの街

 試合開始が午後2時だったり、試合数の少ない後半は観光する時間もあったので、少しだけ紹介。

 ドーハで検索すると、世界一退屈な街、なんていうコピーがでてきたりするけれど、近年は大型イベント招致などで観光にも力を入れているらしい。といっても、現地に住む人に聞くと、観光地はSouq Wagifくらいかな…とのこと。まだまだ伸びしろあり。ここは昔の街並みを再現したエリアで、つくりものの観光地かと思いきや、日用品や仕立て屋、バードマーケットなど、地元の人も利用するような店が連なるスーク(市場)もあって、割と楽しめる。

 観光地価格なんだろうな、と思いつつ、メニューに値段のないレストランで適当に注文してみた。フムスもファラフェルも美味。会計後にレシートを見てびっくり。この量で1000円しない。観光地価格のレストランも近くに多いので、混ざってる様子。ドーハに住んでる人もSouq Wagifでたまに食事すると話していたので、観光客しか行かない場所でもないらしい。

 ちなみにこのレストランでは、何も言わないとフォークをくれなかった。ふとまわりを見てみると、全員手で食べていた。たしかに全部手で食べられる。あと、ファラフェル(豆のコロッケ)は一番安価なおかずらしく、1個単位で売る店も多い。日本ではあまり食べられる店の少ない、大好きなファラフェルサンドを思う存分食べてきた。

 ほかにもシリア料理、トルコ料理、エジプト料理(モロヘイヤのスープを食べてみたかった)と、中東エリアの各国料理を堪能。意識しなくてもベジタリアン食になることが多いのも好き。

 初日到着して一番最初に入ったホテル近くの食堂。渋い地元の男たちしかいないし、入ってもいいのかな、と思ったけど、誰も私のことなんか気にしていない(じろじろ見てはいけない風習なのかは不明)ので、気楽にしていられた。シュワルマ(ラップサンド)とティーで320円ほど。こういうところで食べるのが一番楽しい。

 豆に飽きたな、と思ったら韓国料理店を見つけたので、キンパを食べる(おいしくない)。食べ物の選択肢は多い。

 ビルが集まるエリアでは、暑いせいかエリア限定の無料トラムも走っていたりする。買い物の用事があって高層ビル街にもちょっと行ったけど、こういうのはどこも同じだし、海沿いの開発エリアも(私は)興味がないので、世界一とは言わないが、まだ退屈な街の看板は下ろせないかもしれない。新しく作った街という感じで、古いもの=観光資源が乏しいなんだな、という印象。

 とはいえ、どこにいっても人がまばらで静かなのが、だんだん心地よくなってきて、ドバイに移動したときのガヤガヤ感にやられてしまった。しーんとしてるけど、私は食べ物が合うので割と気に入った、かな。同じイスラム教の国でも、トルコのように人はあまり人懐こくないし、どちらかというと、親切でもスーンとしてる。カタールに住む9割近くが外国人労働者なので、あまりお国柄を感じにくいのかもしれない。大会のスタッフやお店で話す機会のある人々は、ほぼ全員外国人労働者か、移民の人だと思う。

 

その他

こまごまとしたことをまとめて。

  • ドーハオープンのウェブサイトは情報が少なすぎてほぼ使えない。
  • 世界中あちこちのテニス大会に行ってる人は、ドーハはちょっと退屈と言ってたが、このくらいこじんまりしてるほうが、気楽で好きかもしれない。
  • 支払いはどこでもクレジットカードが使える。現金がいる場面がなかったので、すっかり忘れていたくらい。両替店も見かけない。
  • 住人がほぼ外国人なので、英語はどこでも通じるのが便利。
  • 2月でも昼間は大変暑く、日向で観戦するのがけっこう厳しい。日本ほど湿気はなくても、日差しは強烈。陽が落ちると涼しくなるが、薄手のダウンは必要なかった。この時期は季節の変わり目なので、風の強い日が多いらしい。
  • 治安は良いと感じた。常識的に気を付ければ問題なさそう。帰国してから知ったのは、ドバイは監視社会らしい。ドーハも同じかは分からないけど、軽犯罪も厳しく取り締まられていそうな雰囲気はなんとなく感じる。

出会った人々

 ツイッターで現地にいることを知らせると、全然知らない人から、私も行くよコメントをもらうのは、ボースタッドから始まって毎回のこと。本選初日にRubloTシャツですぐに発見されて出会ったファン仲間(上海から来たと聞いて、えー!と思ったが、お前も東京からだろ)と一緒の席で観戦できた。シングルス観戦8試合目にして、初めて負け試合を観たので、誰かいて良かった……。そして濃い情報交換ができて大変楽しかった。ツイッター経由とはいえ、このパターンで出会う人たちはなぜかいつもネット上では非アクティブな人ばかりで、幸い似たようなテンション(大事!)の人が多くてうれしい。SNSはまじでやめたほうがいいよ~と何度も言われる。おっしゃるとおりです…(これは長い話)。

 予選日に見かけた、ひとりの男性。センターコートのルブレフの練習も見に来てたけど、ファンのように熱心に見てるという感じでもなく、気になったので外で声をかけてみた。彼はヨルダン人のフォトグラファーだった。ルブレフの写真をインスタにあげるとけっこう反応があるので、もっと撮ろうという気になる、とのこと。やっぱりリアクションって大事。大会後もお互いのフライト時間が近かったので、空港で合流してゲートまで見送ってくれた。ちなみに、ルブレフが好きらしく、選手としても彼のことをよく知っていた(大事)。

 今回の中東ツアーも、上海と同じく、現地で友達ができることは期待してなかった。というのも、両方とも全然馴染みのない場所なので、何を期待していいか分からないのだ。それが功を奏してるのか、今のところテニス旅は毎回良い出会いがある。いつも書いてるけど、結局一番楽しくて記憶に残るのは、この予想してなかった出会い、なんだよね。ここまで続くと次のテニス旅が怖くなるけど、きっとまた「別に何も起こらんだろう…」と思いながら行くんだろうな。

 

ドバイ編に続く。

 

Rubloサイズガイド

 12/13の発売初日にオーダーして到着したのは1/13。オーダーが殺到したのと、年始の羽田の事故で遅延とも書かれてたので、落ち着いたらもっと早く到着するはず。日本でももっと早く届いた人もいるようなので、割と時間差があったかも。

 ボトムスはサイズが心配だったのでショートパンツしか買わなかったけど、Tシャツはサイズの参考になるかと。すべて平置きで採寸。採寸方法は下の写真と同じです。

着丈 (Length):襟の縁から採寸(緑の矢印どおり)

身幅 (Width)

 

もも幅 (Thigh)

股下 (Inseam)

エスト (Waist)

 

Practice Shirt

S

着丈 (Length) : 70  身幅 (Width): 50

オーガニックコットン100%で中厚地くらいの厚さ。薄くもなく厚くもなく、ちょうどよい。ユニセックスなので着丈が長いのを考えると、158cmの私だとSかXSかな。南米はいつか行ってみたいのと、色でこれを選んだけど、デザイン的には線が太いアフリカが一番好きなので、今度はアフリカ買おう。本人もアフリカを着てることが多い印象だけど、気のせいかな。ヨーロッパばかり着てる!とか、偏りがないように気を付けていて、アフリカが一番ニュートラルだから?(気のせい)。アジアのイエローもかわいい。

Match ShirtのSと比べるとけっこう長め。

Nike CourtのスマイルTと比べてみた。サイズはM(ユニセックスなのは確実で、多分アジアン(日本?)サイズ)。

 

Match Shirt

着丈 (Length) : 65  身幅 (Width): 50

着丈 (Length) : 67  身幅 (Width): 52

こちらはつるつる、のびのびの水着のような素材。でもてかてかはしてない。テニスウェアを着たことないんだけど、こういう素材は主流なのかな? 白でも意外に透けにくい。SとMの比較はこちら。

 

Match Shorts

M

もも幅 (Thigh) : 30  股下 (Inseam) : 14  ウエスト (Waist) : 36

Match Shirtと同素材でよく伸びて動きやすそう。写真で見る通りの真っ赤で素敵。股下は写真で見るより短い印象。

試合で着てるのを見てて思ったとおり、サイドのスリットはけっこう深め。ひらひら。

エストはヒモなのでかなり調節できそう。

 

Black Casual Zipper Jacket

S

これはボリューム感もあるので採寸しても分かりづらそうだから、ざっくりとしか説明できない…。

私は158cmで普段はMサイズを着用。ジッパー閉めて裾を伸ばすとお尻が隠れる長さ。Tシャツとトレーナーの上から着ても余裕あり。ユニセックスなので腕が長めだけど、幅広のゴムがついてるのでちゃんと手は出る。もっとざっくり着るためにMでも良かったかもだけど、差が分からない。ジッパーを上まで閉めても顎につかないのがいい。適度な薄さで軽くて防風になる便利そうなジャケット。裾と袖口の幅広ゴムのおかげでダサいスポーツウェアに見えない。ジャケットが一番お気に入りかも?現在在庫はXSのみ。

Rubloのカラーパレットに合わせて、夏以外に着るときのコーディネートを考えてみたw

今回は計170ユーロプラス送料31ユーロ、関税1700円だった。第2弾が待ち遠しい!

上海マスターズ 2023 観戦記

 今年7月のBåstad(ボースタッド)に引き続き、4年ぶりに開催された上海マスターズを観戦しました。上海に滞在したのは10/2~10/10(11日1am)で、観戦したのは予選2日目の10/3から10/10。10/9までの予定が、思いがけず1日延長することになり…。ツイッターのファン仲間たちに会えたり、現地で偶然知り合いになった人々に助けられたりで、にぎやかな8日間だった。

 コロナ明け初の開催なので、2019年までの情報は当てにならず、中国渡航のあれこれも含めて何もかもが「行ってみないと分からない」手探り状態。以下は2023年度の情報なのでご了承ください。

 値段は元表記です。1元=22円。

ビザ取得については、2024年の変更も追記しています。

2024観戦記はこちら

 

現地に行くまでの経緯

 ボースタッドは大変楽しかったものの、250なので観戦できた選手は少なかった。そしてまだダブルスを見ていない(Rublanov)。上海は一番近くて時差も1時間、フライト代も安い身近なマスターズなのでずっと心の隅にはいたものの、観光ビザがいる、日本のクレカは使えないので支払いアプリが必須、など中国渡航独特の事前準備が大量にあり、なかなか重い腰が上がらなかった。結局決め手は、こんな近くにみんな来るのにスクリーンで悶々としながら見るのに耐えられないと思ったから。またもや1カ月を切ったギリギリになってから準備開始。

 観光ビザはオンライン申請から2度の中国ビザ申請サービスセンター通いを含めて10日ほどで完了。申請の予約はマメにチェックしていると空きが見つかった。アリペイやWeChat、通信関係はまた後ほど。

2024/8 追記:

2024年は観光ビザ取得の手順が少し変更されていたのでメモ的に残して置きます。詳しくビザ申請センターの公式サイトを確認してください。

1.オンラインで申請フォームを作成・送信(写真もアップロード)

2.申請フォームを印刷。必要書類を揃えてビザセンターに行く(事前予約は不要になった。てことは最短でオンライン申請の当日に行けるってこと?)

3.平日11時に到着して、28人待ちで1時間ほど待って完了。2度目だったからか、順番が来て窓口で書類を確認してもらうのは5分もかからず。

4.窓口申請日に支払いも済ませる(以前はビザの受け取り日に支払いだった)。少し値下げされた7750円に。

5.受け取りは4日後。例:1日に窓口申請したら4日に受け取り。

6.受け取りの期日に行けなかったので電話で確認すると、3日後(多分営業日)までOKと言われる。経験者のブログを読むと2週間後だったりして、決まった期限があるのかは不明。

待ち時間はビザセンターや時間帯によっても変わるのでご参考まで。

 

 ちなみに私は中国に行くのは初めて。好奇心はあったものの、人生で中国に行く日がくるとは正直思ってなかった(テニス愛のなせるわざ)。妹は独学で中国語を勉強していたことがあり旅行にも行ったので聞くと、普通に親切だよ、と言われるも、いくら上海でも街中ではあまり英語通じないだろうし、どうなることやらと思いながら出発。

 

アクセス

フライト

 東京ー上海間は様々な航空会社が飛んでるので選択肢は多いけど、直行便で安いPeachを選んだ(往復6万円台)。大会前半をメインにするのは決まっていて、一番安い日を選んだらこの日程に。上海マスターズも前週の北京も国慶節にひっかけて開催されていて、上海マスターズは国慶節の後半が1週目と重なる。旅程を少しでもずらすと10万円を超えたので、フライト代が安かったのは人の流れと逆行する日程だったからだと思う。行きも帰りも乗客は20人以下で私以外おそらくみんな中国人だった。来年も似たような日程で開催されるので、これは覚えておいてもいいかも。

 Peachは羽田発なのはいいとして、2:45am発5am浦東空港着という過酷な時間帯。体力的になかなか厳しいけれど、到着日しかフル観光はできないので、早朝到着後、夕方まで外灘や田子坊などを散策した(豫園は人混みがすごくて断念)。帰りは1am発なので、会場で観戦した後、空港に直行する予定。ナイトセッションを見たい場合はちょっと厳しい時間かもしれない。

 Peachにして正解だったのは、滞在を1日延長することになったとき、差額20円で翌日便に変更できたこと。これは本当に助かった…。

何もかもがデカい。連休中(ゴールデンウィークと呼ばれていた)なので、中国各地から観光客がたくさん来ている様子。

 

古い町並みを保存して観光地になっている田子坊。上海は開発が進んでいてこうした建物はほとんど残っていないとか。しかしあまりいい店がないのが残念。もっとオシャレな店が増えたらかなり魅力的な観光名所になるはず。

 

地下鉄

 上海の地下鉄は大変分かりやすく、本数も多い。東京の地下鉄に乗るのと同じ感覚で、車内はきれいだし人混みもそれほどではないのでかなり使いやすい。そしてタクシーやバスと同様に、運賃がとても安い。浦東空港から上海体育館まで1時間乗って7元だった。

 会場の最寄り駅は5号線の顓橋。ここからタクシーで10分~15分かかる。旗忠テニスセンターは上海中心部から車で1時間以上かかる郊外にあり、周りは工場や会社しかない。徒歩で行ける場所に小売店はないので、飲食物は会場内で買うか、事前に用意する(持ち込みOK)。

※この路線図は実際に上海で使われてる漢字と表記が異なります

 上海体育館駅のホテルに宿泊したので、かかった料金と時間は:上海体育館→顓橋27分、4元。

 

顓橋駅の改札を出たら左手の2号口へ。ここからタクシーや路線バスに乗る。

 

乗り換えの莘庄駅。少し大きめの駅で、駅ナカにファミマ(全家)あり。中国の地下鉄は改札の前に荷物検査がある。小さな肩掛けなどは開けて見せるだけだが、それ以外は必ず機械に通す。

 

地下鉄にどうやって乗るか、それが問題だ…と行く前は心配だったけど、アリペイのQRコードをかざしてスイスイ。切符を買うことはなかった。発券機が並んでいるけど誰も使ってない。

 

 地下鉄で注意なのは終電が早いこと(駅や平日・週末で変わる)。例えば、会場から21:30のシャトルバスで上海体育館に向かうと、渋滞具合にもよるが到着するのは22:30くらいになる。そこから地下鉄でほかの駅に向かおうとすると、平日は路線によっては22:37が終電だったりする。そもそもナイトセッション2試合目が終わってから乗るともっと遅くなるので、上海体育館からはどこに帰るにもタクシーに乗ることになる。週末は0時過ぎまであるし、路線バスの最終時間は分からないけれど、基本タクシーに乗るのが前提と考えたほうがいいかも。

 

地下鉄車内。車両間に扉がなくて、ずっと奥まで見通せる。みんな携帯見てるのはどこも同じ。

 

タクシー

 上海のタクシーは大変安い。アリペイのTransportからTaxiか、ミニプログラムのDiDiを選んで行き先を入力する(英語でも漢字でもOK)。実際使ったときのスクショはないけど、こんな感じで、日本の配車アプリとほぼ同じ。手配後、車のナンバーが表示されるので、オーダーした場所で待ちながら探す。顓橋駅から会場までの値段は17~25元とバラつきがあった。所要時間は10~15分ほど。

 

 顓橋駅周辺は車窓を見てもかなり郊外だと思うけど、いつ手配しても5分以内に飛んでくる。乗り込むと中国語で何か聞かれたり聞かれなかったり。自分の携帯番号の下4ケタを伝えるとどこかで読んだので、メモに書いて見せると、よし!みたいなジェスチャーをされたり、無反応だったり。

 顓橋駅の駅前は人も交通量も少ないので必ず乗ることができるけど、会場前から乗るときは注意。6車線の広い道路で交通規制されているため、ゲートの真ん前で捕まえるのは難しい。中国人の友人と一緒にいるときに1度、自分1人で乗ろうとしたときも1度、ドライバーと会えずにキャンセルになった(アリペイ上で自動的に返金される)。道路のどちら側にいるのかも重要。特に夜暗い場合、車を探すのは大変なので、1ブロック歩いて離れた場所に移動してから手配するほうが無難かも。

 最終日、夜9時すぎに会場から直接空港に向かう際、どうやって行くか検討した結果、タクシーにした。調べると空港シャトルバスが莘庄駅から出ているようだったが、大きめの駅なので乗り場が分からずに逃すかもしれないのと、地下鉄に1時間半以上乗る気力がなかったからだ。下の写真は百度地図での検索。

 会場から高速に乗って浦東空港まで1時間かからなかった。支払い記録をみると、120元。実は空港に着いてタクシーを降りたあと、ドライバーのおっちゃんが追いかけてきた。QRコードを見せながら何か必死に訴えている。全然分からず翻訳アプリを使うと、このQRコードを読んで支払いをしろ、とのこと。おそらく高速代金。WeChatのスキャンを使ってなんとか支払いを済ませた。合計で150元ほど。

 

バス

 まずはシャトルバス。上海体育館のホテルに泊まることにしたのは、会場から夜に運行するシャトルバスの終着点だったのが大きい。実際は2回くらいしか乗らなかったけど。

 行きは莘庄駅発が11時。私は練習を見るためにいつも11時前には到着していたので、一度も乗らなかった。帰りのバスはゲートを出て右に少し歩くと待機している。頻度は正確には分からないけど、行くといつもバスが連なっていて、10分もしないうちに出発した。車内が混んでいて1本流しても、次のバスで座って待てる。

 帰りは16時以降は莘庄駅行きで、21:30以降は上海体育館駅周辺への直行便。この夜便は途中莘庄か顓橋に停まる便もあったはず。面倒だけど実は地下鉄に乗り換えたほうが早く着く。料金の2元は、アリペイのQRコードで払ったときもあれば、払わずに乗っても何も言われなかったり。その辺は適当かも。上海体育館行きは、乗車前に10元でチケットを買う

シャトルバス乗り場。看板などはないが、乗り場に係員がいる。

 

 次に路線バス。顓橋に着いてまだ時間が早かったので、試しに路線バスに乗ってみた。駅前の道路の反対側にあるバス停から乗る。漢字入力ができない文字なので、路線名と降りるバス停は写真でご確認を。今検索したら顓橋から約40分、バス停降りてから徒歩8分だった。もっと早く着いた感覚。料金は2元(現金(コイン)使えます)。ローカルバス好きな方はぜひ…。車内はキレイで電光掲示板もあるので分かりやすい。ここでバスを待ってるときに、tennis?と声をかけられて知り合った中国人の男の子と一緒にバスに乗って会場に向かうことに。

 初日の観光でもあまりの暑さに路線バスに乗ったけど、地下鉄と同じくアリペイのQRコードでスイスイ。百度地図を見ながらGPSを使って快適に街歩きができる。漢字は見慣れてるので発音はまったく分からなくてもどうにかなる。以前台湾に行ったときは全然地名や通りの名前を覚えられなかったけど、使用する漢字が上海のほうがシンプルなんだろうか。

 

宿泊

 上海体育館駅の7番出口を出て徒歩1分の錦江都城酒店に7泊した(Trip.comの漢字表記は恐らく旧名?)。こちらのブログを読んで知ったホテル。一番安い部屋でも十分広くて電源もたくさんあるし、通常のビジネスホテルにある設備はすべてある。特に水回りが広い。掃除や備品の補充も完璧。水のボトルとお茶・コーヒーは毎日補充されていた。朝食ブッフェはおいしいとは言えないけど、徐々にまずくないものを把握して同じものを食べていた。ヨーグルトやチーズなどの乳製品は食べられないまずさ。すぐ近くにコンビニや朝食を確保できる店がないので、滞在が長かったのもあり、朝食付きにして良かった。コンビニとマクドナルドは近くにあるものの、広くて渡りにくい道路をの向こう側にあり、このあたりは1ブロックが大きいせいもあって「近く」はない印象。ちなみに夜10時頃ホテルに帰っても、近所に飲食店はない。上海体育館駅の別出口には小さなショッピングセンターがあり、地下は飲食店街だが、9時半にはほぼ閉店していた。中国語が分かる人がホテル近くに小さなテイクアウトがメインの店を見つけてくれたので助かった(おいしかった)。

 

 最後に急遽1泊延長して滞在したのは、莘庄駅から徒歩8分の如家酒店上海市内にたくさんあるチェーンホテルのひとつ。日本の宿泊サイトでは見つからなかったので、公式?のリンク貼ってます。日本でホテルを探している最中、会場から近いエリアのほうがいいのではとこのあたりも検討したけれど、ローカルエリアなので様子が分からず、候補から外した。ツインで5000円しないくらい。一見普通のビジネスホテルだが、鍵もベッドも安っぽく、エレベーター脇に灰皿があるので禁煙部屋もタバコ臭いのであまりおすすめはできない。まあまあ清潔ではあったけど。チェックインに外国人の私だけえらい時間がかかったのはちょっとヒヤヒヤした。現地で出会った中国人の若者3人組から一緒においで、と誘われたから泊ることができたけど、初中国でひとりで宿泊するにはハードルが高い宿だったと思う。彼らは翌日ホテルを変えたので、やはり気に入らなかったみたい。中国に慣れてる、あるいはあまり気にしない人には安くて近くていいかもしれない。ここから会場まではタクシーで20分くらい?

ホテル周辺。莘庄駅は郊外だが少し大きめの駅で、夜遅くても開いている飲食店がたくさんあるし、スタバが入っている小さいショッピングモールもあり。もう少しマシなホテルがあれば、この辺に滞在したい。ただ、宿泊予約サイトで部屋を見ても実際と違ったりするから難しい。ファン仲間の中国人の子は顓橋のホテルに滞在して、レンタル自転車で会場に通っていたのでどこに泊ったか教えてもらったけど、最悪だったらしいのでここでは紹介できない。

朝9時頃、ホテル周辺をパトロール。八百屋から美容院、宝石店まですでに開店してるので驚いた。人出も多い。朝型社会なんだろうか。上海は日本の3大コンビニ、セブンイレブン、ファミマ、ローソンがたくさんあるが、中国のコンビニ「良友(Buddies)」が気になってたのに入りそびれた。そして写真も撮り忘れた。

部屋の写真撮り忘れたので、ロビーにいた猫でごまかす。

 

チケット

 ここは現地に行ってみて初めて分かったことが多い。これから私が経験したごたごたを報告するけど、あくまで自力でチケットを手配したい人向けであって、こんな面倒なことをしなくてもいい方法がある。それはご存じチャイナエイトさんにチケット手配してもらうこと。YouTubeにも出演してるスタッフの方が現地に来ていたらしく、当日依頼してもOKで実に便利そうだった(手数料は何%かかかる)。これから書くことも、私の記憶と経験によるもので、間違っていることもあるかもしれない。そして2024年以降はどうなるか分からないので、ご参考まで…。

 

日本での事前準備

 私が事前に用意したのは、公式サイトにリンクされていたJuss Sports(英語版サイト)から購入できるチケット。当初は中国語版のアプリでしか購入できなかったので、外国人はどうするんだ!の声に反応したのか、だいぶ遅れて発表された(実際、現地に外国人は少なかった。それも海外遠征組ともなるとさらに少なそう)。渡航前に購入できて安心できただけでも良しとする。登録後、座席もシートマップから自分で選んで、クレジットカードで決済できた。電子チケットと記載されているが、購入後QRコードが発行されるわけでもなく、現地でどうやって入場するのかまったく不明だった。顔認証システムを採用しているとどこかで知ったが、外国人はどうなるのか? 問い合わせメールをすると、大丈夫!パスポートがあれば入れるよ!とフレンドリーな返信。チャイナエイトで購入した人も同じことを言われたらしく、うーん分からん状態のまま現地入り。

 購入したといっても全日分買ったわけではなく、とりあえず国慶節ウイークでセンターコートが売り切れ間近だった最初の土日までの分などを適当に。現地で買えばいいでしょと思っていたのが甘かった。ちなみに、1週目はパッケージチケットが完売してたのもあって、座席はけっこう埋まっていた。パッケージチケットは英語版サイトでも選べるようになっていたが、私が見たときはすべて完売だった。

 ちなみに、予選の2日間は60元で入場できて、物販で買い物をしたら60元値引きしてくれるので実質タダになるという素敵なサービスあり。予選日も集客する良い作戦。

英語版で購入した画面。

 

現地でチケットを買う

 上海に到着してからアリペイもネット環境もこのうえなく順調で怖いくらいだったので、楽勝モードで意気揚々と予選日2日目の会場へ到着。ただ、この日のチケットは用意していない。英語版サイトでは購入できなかったからだ。でも入口にはチケットオフィスがある。ここで買えるだろう…。以下のやりとりの流れは箇条書きで。

  • ここでは一切チケットを販売していないと判明。予選日のチケットは中国語版の久事体育(Juss Sports)アプリで買うしかない。
  • (お兄さん)WeChat持ってる? 僕が全部操作するので任せて。
  • (お兄さん)あ…中国の携帯電話番号が必要。え? 持ってない? 誰かその辺の人を捕まえて、番号を借りて。SMSを受信して承認してもらうだけだから。誰か見つけてくれたら、あとは僕がやってあげる。
  • マジか…。中国人のファン仲間に一応連絡できるけど、今日は外出しててすぐに返信できないかもと言われてるし、どうしよう(きょろきょろ)。
  • 招待されたけどどうやって入場するの分からないという白人女性が後ろに並んでいる。彼女におずおずと頼むと、二つ返事でいいわよ、と快諾(面倒よね、分かるわ、な顔)。女神!
  • 無事予選日のチケット購入完了。

 そして本選2日目、この日のチケットも事前購入していない。英語版サイトから買おうとしたら、完売の文字。焦ってまた相談に行く。スタッフの女性が中国語版で確認すると、まだ座席はある。なぜか英語版と食い違う。このアプリおかしいんだよね…と苦笑。周りのスタッフがわらわらと集まってくる。中国語版で購入することになったけど、初日はスタッフのお兄さん任せで自分でやり方が分からなかったので、今度は一緒に買い方を確認した。なぜか時間がかかったけどなんとか購入完了。握手。スタッフの女性は「諦めなければ必ずできる!」と興奮気味で、周りで見てたスタッフたちも拍手してくれた。

 なんであんなに盛り上がったのか、今思うと不思議だけど、そういう空気だった。チケットオフィスや顔認証の手続きを行う場所、インフォメーションや物販にいる英語でコミュニケーションをとれる若いスタッフたちは皆親切で、外国人ならではの問題があると、申し訳ないという様子でめちゃくちゃ一生懸命対応してくれる。

 今思うと、中国語版にアクセスできたなら、入場券だけ買えば良かった…(1回戦はセンターコートで見る予定がなかったから)。この後は中国語版サイトから自分でほいほい買えるようになった。ただ、私が購入するたびにあの女神さまにSMSが送信されていたのかもしれない…。

中国語版の久事体育アプリ。

 

これは来年以降も同じシステムかもなのでまとめておく。英語版は改善してほしいけど。

  • 現地でのチケット直接販売はなし
  • 販売は久事体育(Juss Sports)アプリ経由のみ
  • 中国語版(久事体育)から購入するには、中国の携帯番号が必要
  • 英語版(Juss Sports)で買えるのはセンターコートのチケットのみ(予選の入場券、本選の入場券、3号館チケットは購入不可)

 外国人が中国語版から購入する方法は、知人から借りる、電話番号付きSIMを使う、だろうか。

 で、WeChatでの久事体育アプリの使い方。検索して久事体育Appに「・・・」をクリックしてスターを付けたあと、チャット画面の検索入力バーをすーっと下にドラッグすると、スターを付けたり最近使用したアプリの一覧が現れる。

 

 一応アリペイも。多分アリペイからも買えると思うけど未確認。アリペイのトップ画面で「久事体育」と検索→開いたら右上の星印をクリック→トップ画面のMy Mini-Programを開く→My Favoritesに表示されるので、いつでもここからアクセスできる。アリペイとWeChatはライバル関係にあるらしいけど、現地の人はいつもWeChatを使ってる気がするなぁ。

 

チケットの種類とアクセス
  • 予選の入場券:すべてのコート(3号館は使われてなかった?)
  • 入場券:練習コートと2号館のみ
  • センターコート(昼夜入替制。指定席):3号館以外のすべてのコート
  • 3号館コート(指定席):センターコート以外のすべてのコート
  • VIP席

※チャイナエイトのサイトには2号館チケットがあると記載があるけどこちらは未確認。

 この3号館コートというのがクセもの。というのは、観たい試合が3号館で行われる場合、すでにセンターコートのチケットを持っていても、別途購入が必要になる。スケジュールが発表されるのが前日。雨予報が出ていなければ試合が組まれ、当日朝8:30に発売される(発売時間は変わることもあり)。確か3号館が使用されるのは3回戦までだったかな。ルブレフはシード上位選手なのに3号館に組まれることが多く、私が観た3試合はすべて3号館だった。ファンの間では、3号館のチケットを売るためではないか疑惑も。指定席のため、最初はいい席が買えるかとどきどきしてたが、販売開始時間に買えば余裕で購入できた。席は移動できるので気にしなくてよし。

 事情が分からなかったし、スケジュールが出る前日まで観たい試合がどこで行われるか分からないので仕方ないが、振り返るとこうしておけばよかったなと思う点がいくつかある。観たい選手によって戦略は変わるけど私の場合。

  • 1回戦はbyeなのでセンターコートを買わなくてもよかったかもしれない。でも1週目の土日までは混んでいるので、値段も安いしほかの選手で観たい試合があったときのために買っておくのもよい。
  • 1~2回戦あたりはまだ選手もたくさんいるので、入場券だけでも練習や試合を楽しめる(練習コートで見たい試合をやるかも)。
  • 2週目以降は当日でもセンターコートは買える。3号館はセンターコートに次いで注目の試合が組まれるためここがメインになる可能性もあるから、前日にスケジュールが出てから決めても良かった。準決勝以降は完売している可能性あり。2階席(VIP席以外のすべての席)はどこから見ても遠いとも言えるし、割と見やすいとも言えるので、微妙なところ。
  • VIP席も当日購入できる可能性が高い。2回戦なら1050元なので、どうしても近くで見たい、試合後にサインが欲しい場合は奮発する価値あり。

 

会場内

入場方法

 来るまでずっと謎だった、外国人はどうやって入場するのか問題。結論から言うと、「パスポートがあれば入れる」はその通りだった。ゲートに着くと顔認証の機械が並んでいるが、私たち外国人は左のほうに案内され、下の写真の看板を通り過ぎ、白いテントに向かう。ここでパスポートを見せて、顔認証システムに顔データを読み取らせる。ここでやることはそれだけ。センターコートと3号館に入る前にゲートがあるので、顔認証システムに顔を見せると、チケットを購入していれば名前が表示されてゲートが開くし、購入していなければエラーになって通過できない。つまり、白いテントの下でパスポート番号と顔データを結び付けて、各コートのゲートではチケット購入時に入力したパスポート番号と顔データを照合するのだ。顔パスで自由に出入りができるので、これはとても楽でよい。

ゲートを通過すると、今度は荷物検査。やり方は空港の保安検査と同じ。

 

ちなみに、荷物検査エリアの右奥に大きな荷物を預かってくれる場所もあり。無料。係員が常駐していて、途中でスーツケースの中の物を取りに行くこともできる。帰りは会場から空港に直行したので助かった。

 

会場MAP

2番ゲートが入り口。路線バスで来たときに4,5を通ったが、一般客は入れなかった。



センターコート

初めてセンターコートに入った印象は、見やすい!だった。写真は初日の1試合目。すごい歓声。MCも「初戦でこの盛り上がりです!」とあおってたけど、本当に活気があった。この写真はA+席で実際に見た感じかなり近いと思う。遠いは遠いけど、ひな壇状のすり鉢型ではなく、VIP席の上のガラス張りの席(一般販売してない)の分2階席が高くなるどんぶり型なので、それほど遠く感じないのかもしれない。

これはS席の一番前だったか。この辺ならまあまあかな。ズームしてるので実際はもっと遠い。S席に限らないけど、前に誰かが座っていると頭などで見えないこともあり。私は特にひとりで見るときにぎっしり埋まってる中で観戦するのが好きじゃないので、どっか空いてる席に移動することも…。ちょっと上のほうの席でも、空いてるほうが気楽に見れて良かったりする。

雨で屋根が閉まると天上が綺麗。まあ予想してたはいえ、センターコートにいる時間は少なかった。

センターコート内の通路。ゲートは2か所あり、各入口が円形状に並んでいる。飲食ブースはLAVAZZAやハイネケンなど、後述するフードコートに入ってる店と同じ。昼夜入れ替え制なので、ナイトセッション前には完全に追い出される(めちゃ時間がかかる)。

 

3号館

 センターコート近くに位置するこの3号館は、敷地内の奥に大きな2号館があるにも関わらず、センターコートに次いで注目の試合が組まれる屋根なしコート。そして別途チケットが必要。指定席で、ゲートは2か所あり、自分の席と反対側の入り口からは入ることができないので注意。プレイする選手にもよるだろうけど、ぎっしり埋まることはないので、指定席だが適当に移動できる。ちなみに、3号館の練習は当日のチケットがないと見ることはできなかった。

 追記:雨が降って1試合目の途中までしか行われなかった日は、その日に全額払い戻しされた。WeChatで返金確認がすぐにできて便利。

練習。近いし、見てるひとも少なめで環境良し。

 

チチパスのダブルスは盛況だった。

 

ルブレフは2回戦と3回戦、ダブルスも全部この3号館での観戦になった。観るほうとしては近いので嬉しいからいいんだけど。試合後のサインも、練習コートほどの地獄にはならず、ちょうどいい。

今回は決勝まで勝ち上がり、どちらが勝ってもおかしくない試合展開だったが、するりと優勝をさらわれた。

 

上海のメインイベントはルブラノフ。このダブルスが9日夜の予定だったが、相手の棄権により不戦勝。その夜に帰国するはずだったが、翌日の試合を見るために急遽滞在を1日延長することになった。でも、画面で見てても聞こえない2人の「ダバイ、ダバイ」のひそひそ声が聞こえただけでも来た甲斐があったー。

 

こういうの見たかった。

 

2号館

 敷地内のいっちばん奥にどっかりと鎮座しているのに、入場券だけで入れるせいか、あまり大きな試合は行われない、もったいないコート。広くて座席数も多い。来てみると、とても見やすいし居心地がいい。なぜこっちにゲートをつけて第2のコートにしなかったのか謎。

 

センターコートから続くメイン通路の脇には練習コートが並び、その先にラスボスのように木々の向こうにそびえる2号館。なのに3番手扱い。階段を上がった高台に建っているので余計に大物感がある。

 

練習コート

 練習コートは計16面。7面は座席があるので本戦の試合も行われる。練習スケジュールはweiboの公式にアップロードされる。1日に数回更新されることもあり、大変ありがたい。

 写真が大量で選べないので、周りの様子が分かりやすい写真を。

植栽できれいに区切られていて分かりやすい。

通路を歩く選手によく遭遇する。こうやって囲まれてる選手もいれば、チームと一緒で黒服なし、そして1人でふら~っと歩いてる選手も。

 

予選日から行くメリットは、たくさんの選手を見られること。初戦敗退したので見といてよかった、なんてこともある。その1、アンディは練習中ずーーーっとコーチとしゃべりながら打ってた。ちなみにおしゃべりな選手ランキングは、1位ユーバンクス(ぶっちぎり)、2位アンディ、3位ハチャノフ(練習見学を基にした私調べ)。アンディはサインはそこそこに、黒服に囲まれて去って行った。

その2、ルーネも意外に初戦敗退。練習は何度か見れたし、サインももらえたけど、セルフィーは、かなりがつがつしないと不可能だった。サーカス団員だったというコーチのラース、ポッドキャストでインタビュー聞いてけっこう好きだったんだよなぁ。まだ若いからか、ファンに囲まれても嬉しそうだった。

初戦敗退といえば、一度も見られず残念だったのはケツマノビッチぐらいかな。ほかの選手はだいたい見ることができた。

 

フェンス越しコートは、出入り口で待機する。ディミトロフも意外に?すごく人気があった。

 

練習コートでも人気選手だと入場制限がかかる。警備員のお兄さんに早く入れろとずーっとがなりたてるおばちゃんも。

ちなみに、練習を見る、サインをもらう、セルフィーをとるなどが難しい選手は、アルカラス、シナー、ルーネ、アンディ、メドベージェフあたりだったかな(1週目の週末までの話)。

 

ひとつだけ片側に屋根ありのコートがある。ちなみに全コート照明付き。練習スケジュールは更新もアップロードされるとはいえ、直前に変更されることもある。そういうときは走って探したり、誰かがweiboに書き込みしてないか、地元の人に検索してもらう。

 

ルブレフ/コーチ VS ハチャノフ/コーチのダブルスも見れた。ベト~。

 

上海の難点?は、ファンのサイン攻めの勢いがすごいこと。他の大会でも似た光景は見るけど、ここでは身の危険を感じるくらい押される。北京に行った人によると、北京も同じらしい。ミーハー(死語)というか無邪気というか…。子供は少なくて、みんな大人。ボースタッドとは真逆でギャップがすごかった。ルブレフはトリノの寒空の下、ホテル前で待つファンにサインをしてたら風邪を悪化させたらしいし、リカバリーなどやることあるのにこれだけの時間を割くのはどうなんだろう、と何度も見てると思ってしまう。もちろんファンにとっては嬉しいことなんだけど。もう全員にサインするのはやめたほうが…

 

こちらは本戦の試合。座席数はもちろん少ないが、人の出入りが激しいので少し待てば入って座れる。

メドベージェフはファン層に男が多いのか、野太い声が飛び交う。怪我しそうな気しかしないので、周りで見るだけにした。

コートに入れなかったのでかろうじて撮った写真。パパにサインもらってる人もいた。激戦になりそうな練習は、早くから席に座って待ったほうがいい。

 

1週目の混雑日はサインせずに逃げるようにコートを去っていたシナー君。2週目はだいぶ人出も落ち着いたので練習後にサインしてたみたい。私は途中で練習を抜けたけど、友達はもらってた。悔しい。

 

お次はルード。ボースタッド、上海、東京と行った大会すべてに出場していたのでずっと見てたんだけど(これ書いてて気づいた)、特別にファンサービスが悪いわけではないが、塩対応気味なのは否めない。ルードは生真面目な人の印象。選手がファンサする光景を大量に見た今となっては、まあ、塩なのも分かるわ…と共感する。ちなみにサイン書くのがゆっくりすぎておもろい。私は苦労してうちわにサインもらったのに、サイン戦争中にいつの間にか紛失……。

 

上海で実際に会って一番ラブリーだったのはラヨビッチ。いい人との評判は本当だった。サインもらう人も数人しかいないのでお話もできたし。やっぱりファンサがいい人はますますファンになることって、あるな。ちなみにファンガールみたいなノリのセルビア選手応援団(中国人の男性3人組)がいて、ジェレに会ったときも見かけた。こういうのも中国っぽいのかも。

 

飲食

 会場周辺には食べ物を買う店はないので、持ち込みで用意するか、会場内で購入するしかない。Shake Shack、Lavazza、ピザっぽい店など、選択肢は5種類ほどしかなかった。値段も高めなので、持ち込みがおすすめ。ペットボトルのドリンクは10元だった。支払いは現金も可

この建物内がフードコート。

ドリンク、バーガー、ポテトのセットで1100元くらい。すぐに出せるようにボックスにセットして用意されてるので、微妙に出来立てではない。お店で食べるよりは美味しくなかったかな。

 

外資系以外のフードはおいしそうに見えなかったので食べてない。

 

LAVAZZAのドリンクやサンドイッチは美味しかった。

 

シナーは上海市街のLAVAZZAの店舗でイベントをやってたみたい。しかし写真がひどい。上海マスターズは公式サイトもSNSも、写真のクオリティが著しく低いけど、あれはなんなんだろう。

 

外のテーブルで食べてもよし。

 

物販

 美食天地の隣に物販専用の建物があり、テニス製品や土産物はここで買える。大会オリジナルグッズはそれなりに種類はあるものの、Tシャツの種類が2つほどしかなくて残念。ここでアクセサリーブランドのスタッフの女性と話し込んでしまい、楽しかった。写真のピアスはForty Loveというブランドで、北米と中国の大会で販売しているとか。日本でも出店したいと言うので、日本でやったら売れるよ!と盛り上がる。例年、日本人のお客さんがたくさん来るけど、今年はめちゃ少ない…と話していた。

 写真のうちわはインフォメーションでアンケートに答えるとくれた。

 支払いは現金も可予選日は、入場券を購入した画面を見せると60元値引きしてくれて実質入場料は無料になるので、お忘れなく。

 

会場内その他

写真撮影スポットもちらほら。

 

スクリーンの下にあるのがインフォメーション。

 

選手が練習コートに向かう際の出入り口。通路はautograph zoneになっていて、毎日限定50名が入ることができる(とインフォメーションで聞いた。20名だったかな)。チケットは速攻なくなるので、開門と同時にダッシュしないと無理だよ、と教えてもらうがゲットできず。人気選手の場合、練習後のコートは地獄絵図となるので、ここでゆっくりサインをもらえたら楽でよい。朝並んでる人がいてなんだろうと思ってたのは、このためだった。ただ、このチケットがなくても入ってる人がいたりして、よくわからなかった。

 

ゲームに参加すると景品がもらえるブースもいくつか。紅牛。

 

最後の夜はなんだか哀しかった(祭りのあと)。

 

 私が個人的に気になったのは、会場内のトイレ。ほとんどが日本でいう和式だった。センターコート内は洋式の割合が少しだけ増える。有明もオリンピック前の改装以前は汚かったらしいし、まあそういうものなのかな…。トイレットペーパーとハンドソープはあるし、頻繁に掃除されている。

 

必須アプリとネット環境

アリペイとWeChat

 日本のクレカは使えないと聞いていたが、大きな商業施設など一部では使用できるらしい。私は一度も使おうとしなかったので検証できなかったけど、使えない前提で潔くアリペイWeChatをインストールしよう。日本のクレカの紐づけなどは最新の情報を探してほしい。私はこちらとかこちらを参考にした。地下鉄バスタクシー、コンビニなどあらゆる決済に利用するだけでなく、前述のとおりチケットの購入やホテル予約、レストラン探しに使うミニプログラムと呼ばれるアプリからそのまま決済できる必須アプリ。

 ただ、日本のクレカ登録はうまくいっているのになぜかエラーが出ることもあるらしい。原因は分からないとか。そこで見つけたのが、こちらの方法。前提として、クレカ紐づけの前に私はTourcardなるものがあるのを知り、まず1000元チャージしていた。Tourcardの詳細はこちらから。上海銀行にプリペイド専用の口座が開設され(つまりデビット)、その口座に国際クレジットカードからお金をチャージして利用するモバイル決済サービス。ただ、このTourcardも機能しないことがあるらしい。先のリンクで紹介されていたのは、Tourcardの口座をアリペイの支払い優先順位1位にしておくと、スムーズに使えるよ、という話。支払いの優先順位って何?と思ったかもしれない。アリペイを使って決済するにはクレカをいくつも登録できるのだが、その中で優先順位をつけることができるのだ。つまり、アリペイやWeChatでうまく決済できない(海外クレカが原因?)場合、Tourcardは上海銀行の口座から引き落とされるので、ここを優先順位トップにしておけばスムーズに決済ができる、と私は解釈している。ここまでやる必要はないかもしれない。日本のクレカも登録したけど、私はこの方法で、すでにTourcardにチャージしてしまった1000元を優先的に使った。そのおかげかは分からないけど、決済エラーは一度も経験しなかった。WeChatもクレカ登録して、こちらも問題なく使えた。Tourcardはチャージするたびに手数料がかかるし、アリペイで日本のクレカでの引き落としが使えるならそのうちなくなるんでは…という気がする。

 そして、これもやる必要があるかは不明だが、登録したクレカ会社に中国に滞在する旨を連絡しておいたほうがいいと聞き、やってみた。オペレーターの人は、最初??って感じだったので、そんなことをする人はあまりいないのかもしれない。

 アリペイとWeChat両方ないとダメ?と質問されたら、入った飲食店がWeChatしか使えない、ということもあるので、両方あったほうが便利、としか言えない。ただ、現地の人はWeChatのほうを頻繁に使っている印象だった。

 ちなみに、現金は思ったよりも使えるみたい。会場内の物販と飲食は現金が使えた。いくらか両替していたので、現金OKな場所で優先的に使った。割り勘するときも現金があると便利(WeChatでも個人間送金はできる)。

 

その他アプリ

weiboは公式ページで練習スケジュールや雨天のスケジュール変更もアナウンスされるので必須。百度地図も必須。翻訳アプリは精度が良いと聞いたBaidu Translateを使った。実際は数回しか使わなかったし、結局分からん、ってことも。地下鉄検索にはMetroManを使った。

 

ネット環境

 私は楽天モバイルなので、ローミングONにするだけで日本にいるときと変わらず使用できた。つながりにくい時や、SNSにビデオをアップロードするときのみ高速データ通信を使ったので、デフォルトの2GBに追加で購入したのは3GBだったかな(500円で1GBずつ購入できる)。公共交通機関に乗るときや支払いのときも、ほぼ待つことなくQRコードが表示できたので、何か不便だったことがあったか思い出そうとしても、何もでてこない。念のため香港SIMも持って行ったけど使わなかった。

 ホテルの部屋ではWiFiを使いたかったので、VPNを使用。中国に強いと聞いたかべネコは一度も落ちることなく快適だった。使い方も簡単。無償プランは14日を過ぎると自動的に解約されるのも楽でいい。ちなみに上海マスターズ会場内にWiFiは飛んでいない

 

感想

 渡航前はとにかく準備に追われて余裕がなく、なんか面倒なことが起こるのでは…その前に、スムーズに入国できるか…から心配だった。蓋を開けてみれば様々な心配は杞憂だったが、渡航前は楽しみというよりも、事なきを得ればよい、と思っていたくらい。だからあまり期待していなかったので、意外に現地の人たちと交流できたのが楽しくて、良い思い出になった。中国は何が起こるか分からなくて怖いという話も聞いていたので警戒しすぎた裏返しとも言える。シャイだったりぶっきらぼうな人もいるけれど、中国人の人懐っこいところと、他人を恐れず気楽に話してくれるところが好きだった。一瞬滞在しただけの印象だけど。こんなことなら中国語をもう少し勉強すればよかった。

 上海マスターズの印象もおおむね良かった。ファンがミーハーすぎるところはちょっと引いたけど、逆に言えばにぎやかで楽しいともいえる。次に行くならなるべく違う大会に行きたいけど、また来ることもあるかもしれない。なんせ一番近いマスターズだから。上海はそもそも馴染みがなく、いろいろ知らないことだらけだったので冒険感があったのも良かった。なんでも”初めて”は楽しい。

 念願のルブラノフも見れたし(ルブレフとハチャノフの練習も2回も見れた)、たくさんの選手にサインをもらったり、一緒に写真をとってもらった。4か月の間2週間も毎日テニス漬けだったので、もうしばらくはいいかな、と思えるくらい大量にテニスに触れられたのは、いいことなのか、そうでもないのか…。行けるときに行っとけ、なので悔いはない。またいつか、全然違う街でテニス観戦できることを願って。

 

以下は雑談(ここをクリック)


カメラ

iPhone 13proに機種変更してこれだけで撮影したけど、やっぱりiPhoneのカメラはイヤだ…と痛感。好きなカメラは持ってるけど単焦点だし、ビデオは全然使えない。ビデオは気になるやつあるけどズームができない。テニス観戦はズームが必須。結局、それなりにキレイにズームで撮れてビデオも使うとなるとコンパクトデジカメになるけど、今のところ欲しくなるような機種がない。画面が大きい、すぐに送信できる、撮っていて目立たない、軽いという理由でiPhoneに落ち着いてしまう。Fujifilmが携帯作ったりしないかなw

現地で出会った中国の人々

 初日の観光では、街中でいろんな人に道を聞いたり質問して話す機会を多く作ったのだけど、ぶっきらぼうな人(中国人のイメージ)、通じないのに中国語で喋り続ける人、無言だけどわざわざ連れて行ってくれる人、こちらが日本人と分かると日本語の単語を話してくれる人(翻訳機を見せた時に日本人だと分かったから)など、様々だが、総じて街中では英語が通じないケースがほとんどだった。

 会場内では英語がけっこう通じるのではと期待していたけど、やはり街中よりは英語を話す人が多かったと思う。少なくとも、話そうとしてくれた。そして、現地の中国人と楽しく話す機会が意外に多かったのは、来る前は想像してなかったので嬉しいサプライズだった。バスを待ってるときに話しかけてきた青年は、英語はあまり話せず、日本語も単語が少し分かるくらいだったが、「日本人と話すの初めて」とのことで、お互い片言でなんとか会話して、別れ際にはスポーツドリンクをくれた(鈴木貴男は素晴らしい選手だって言ってた)。ルブレフの試合中、ファン仲間同士で応援してたら、1人でほかの街から観戦しに来たという男の子が参加してきて、後で偶然会ったときにはしばらくテニスの話で盛り上がった。ほかにも、英語で話しかけると「韓国人?日本人?」と控えめに聞いてくる女の子など(ファンが作ったシナーのシールをくれた)、なんとなく、日本人(外国人?)に興味があるのかな、と感じることも。めちゃフレンドリーというノリではないが、テニスという共通項があるとはいえ、初めて会ってひとしきり和やかにお話ができるのが楽しくて、上海ってこんな感じなんだなぁと思ったり。地下鉄内で他人同士が会話してるのを見かけたのは一度ではないので、カジュアルに他人と話す人たちに見える(これは外国に行くといつも観察するところ)。こういう光景を見ると、東京って他人同士が警戒しすぎだよな…といつも思う。

 今回のテニス旅で一番のハイライトは、やっぱり最終日の1日前。ダブルスの試合が始まるのを待っていたが、なかなか始まらない。たまたま後ろにいた人たちになんでだろうね?と話しかけた。アメリカの大学を出たという女の子と、その友達の男の子2人の3人組。別の街から来ていて、珠海も見に行ったらしい。試合がキャンセルになったのが判明し、今夜のフライトを明日に変更して部屋を探さねば…と呆然としてる私を見て、「自分らもホテル探してるから、一緒に来れば?」となにげなく誘ってくれた。2号館で試合を見ながら携帯で一通り手続きを済ませて、タクシーで莘庄のホテルへ移動。一緒にご飯を食べて、翌朝も朝食を食べて観戦し、夜空港に向かうまで一緒に行動した。よく笑ったしお互い一緒にいるのがすごく自然に感じられるというか、程よい距離感で、不思議な感覚だった。アジア人同士の穏やかな空気感もあったと思う。すごくすごく運が良かったとしか言えない。

 前回のボースタッドでも、ツイッター経由で突然現地で会うことになったファン仲間(デンマーク人)がいろんな意味で自分に近い人で驚いた。今回はあらかじめファン仲間と会うことにはなっていたけど、あの3人組との偶然の出会いは本当に貴重でありがたかった。まさか中国でこんな展開になるなんて、不意打ちもいいところだ。そのせいで余計に感動したのかもしれない。テニスがメインの旅だけど、毎回こんなことが起こると、次も期待しちゃうから注意…。これは幸運だっただけ(言い聞かせ)。8日間テニス漬けで十分満喫したけど、今回、結局一番思い出に残るのはテニスよりこっちだったな、と思ったりして。

 

 

 

Nordea Open (Swedish Open) @Båstad(ボースタッド)観戦記

 2023年7月17日~23日にスウェーデンのBåstad(ボースタッド)で開催されたNordea Openで観戦した記録です。250の大会だし日本から見に行く人も少ないかと思いますが(多分現地で日本人は見かけなかった)、再訪するときのための備忘録として書いてます。この年はちょうど75周年記念で、そのせいか250にしては豪華メンバーが揃ったと言われていて、実際にほぼ同じメンバーが翌週のハンブルグ(500)にも出場。

 海外での観戦といえば昔USオープンに行ったことがありますが、その時はNYに滞在していてたまたま日程があったので2日ほど観戦しただけで、テニス観戦のための旅行は初めて。

 アクセスや大会の詳細情報は2023年当時のものです。なお、大会名は「ボースタッド」とします。

 

2025年3月更新:

 スウェーデン国内では2023年11月からテロ対策として大型イベントでの手荷物持ち込み禁止の規則が導入され、2024年のボースタッドでも適用された。持ち込めるのはポケットに入るものと手に持って歩けるもの(水など)だけで、バッグというバッグはすべて禁止。荷物預かりもなし。実際に行った友人によると、ジャケットに詰め込んだが、ポケットの中はチェックされなかったとか。傘も禁止されているものの、けっこう雨が降ったので黙認状態になったらしい。一時的なものだといいけれど、ジャケットだけじゃなく、カーゴパンツも必要になりそう…。

大会公式の告知はこちら

 

 

現地に行くまでの経緯

 ルブレフのプレイを生で見たいという目的で、どの大会にするかずっと迷い続ける(この先日本に来ることがあるか怪しい)。考え始めたのが2023年シーズンの始め。ヨーロッパにするのはほぼ決めていたものの、なんといってもテニス遠征で厄介なのが、実際に出場するかどうかはギリギリまで分からないこと…。出発まで、というか出発後も大会初日直前までヒヤヒヤしながらエントリーのアップデートを確認。

 ボースタッドの決め手は、規模の小さい250であること、クレイであること、センターコート(以下CC)が小さいこと、スウェーデンは何度か行ってるので多少馴染みがあることの4点。アーカイブ映像を見ていると、ここのCCが一番小ぶりに見えた。ルブレフはCCでプレイすることになるので、グランドスラムのようにスタジアム以外のコートで見ることはないのを想定して、CCで見ても近いことを重視。

アクセス

フライト

 テニスのトーナメントはあまりアクセスのよくない場所で行われる場合があるけれど、ボースタッドも例外ではなく、フライト選びも少し迷った。最寄りはエンゲルホルムーヘルシンボリという小さな空港だが、日本からだと最低でも乗り換え2回になり割高。そのため、直行便のあるコペンハーゲンから約2時間半かけて電車で向かうことにした。ストックホルムは直行便がないし、ボースタッドは対岸に位置するので、電車の移動が長くなる。私は実は直行便ではなく、往復ターキッシュエアラインズを利用してイスタンブールでストップオーバーした。条件はあるけど送迎付き完全無料のツアーがあったり、無料でホテルに宿泊できる特典もあり、時間に余裕のある場合はおすすめ。今回は両方利用しなかったけど、ホテルは試しに頼んでみたら旧市街のいい立地のホテルだった。フライト代も安め。

電車

 私はコペンハーゲンに2日ほど滞在していたのでコペンハーゲン中央駅から乗ったけれど、空港から直接向かうことも可能。乗車するのはイェーテボリ行きだが、この時は手前のMolndalまでしか走らず、行き先表示もMolndalだった。途中橋を渡り、マルメ、ルンドと経由して約2時間半でBåstadへ。急行・各停などはないのですべて停車。私が行った時期は1時間に1本、毎時27分発だった。ヨーロッパの多くの鉄道駅には改札がない。とはいえ、8割方駅員が回ってチェックしにくるので、必ずチケットは買ってから乗ろう(罰金あり)。

発車時間やプラットフォームは直前に変わることもあるので注意。困っても掲示板の前に常駐する係員の人にすぐに聞ける。南ヨーロッパの猛暑のせいもあってか、25度にも届かない快適な気候のコペンハーゲンには観光客がたくさん。

 

券売機の使い方を聞きたければそのへんに必ず係員がいて親切に教えてくれる。クレカのチップを読み込まなくても数回試すと成功したり、ほかの券売機では問題なく購入できたりする。

 

指定席はなく、1等車を除いてどこに座ってもよし。おしゃべり禁止(騒いじゃダメ)エリアもあり。座席にはコンセントがあった。

 

 グーグルマップを見て知っていたとはいえ、Båstad駅に着くと、緑が広がる景色に少し驚く。駅舎らしきものはあるけど、最初に到着した日曜日は無人だった(その他の曜日は不明)。駅前は店もなく、アパート(ホテル?)が数件とパドルテニスの施設があるのみ。バスで駅を出て1つ目の停留所にはスーパーや店が数件あるが、駅前にはほぼ何もない。一緒に待っていたおじさんと話していると、この駅はボースタッドの外れに位置するらしい。町の中心地は会場のあたりだそう。ちなみに券売機はプラットフォームにもある(赤い機械)。

バス

 このバスが曲者なのでちゃんと書いておきたい。プラットフォームを降りると駅舎の前にバス停がある。ほかにも2つバス停があるが、会場に向かうバスが停まるのは駅舎の前で、路線は501か502。バス停に時刻表はなく、電光掲示板もない。チケットもクレカが使えるのか分からないので周りにいる人に聞いて回る。コペンでは現金を使う必要がなく、現金(スウェーデンクローナ)のことをすっかり忘れて用意していなかった。隣で話しながら待ってたおじさんがもしクレカ使えなかったら払ってあげるよと言ってくれる。いざ乗り込んで、おじさんが運転手に聞くと、払わないでいいと言う。タダで乗せてくれた?と思っていたが、その後別のバスに乗っても「トレインステーション!」(英語話さない人)と言われたりで、最後まで確認できなかったけど、電車のチケットがあればバス代はいらないのか? といっても見せる必要もなかった。現地の人々は携帯をタッチしていた。バスの発車時刻は電車と連動している(ということはやはり1時間に1本)。時刻表はグーグルマップで駅や停留所を調べれば表示されるのでここでチェックしよう。

 実際に乗る人に大声で言いたいのは、電車を降りたら即バス停に行って、誰も列を作ってなくても、とにかくバスが来たら譲らずに先に乗ること! なぜかというと、満杯にならなくても発車してしまうからだ。観客が多くなる週末はバスも混雑する。続々乗り込んでいると、車内はまだ立っている人もいないのに、多くの人をバス停に残して発車してしまった。残された人々は1時間待つことに。タクシーを見つけようとする人もいたが、平日は駅前で見かけたものの、週末は呼ぶのが難しそうだった。私も待ちぼうけるハメに。歩くと1時間以上はかかる。最初は車内に乗客が立って乗ることが禁止なのかと思ったが、次に来たバスに早々に乗ると、どんどん詰め込んでいっぱいになったところで発車(やはり乗れずに残された人たちがいた)。立って乗ることはダメではないらしい。運転手の判断によるのか、スケジュールを優先したのか不明だが、とにかく早く乗ろう…

急げ~

 

降車はBåstad Torget。駅からは10分ほど。USBポートのある座席も。

 

Båstad Torgetに到着。

 

帰りのバス停は離れた場所に。こんなとこにあったのね…

 さて今度は駅に戻る場合。会場最寄りのバス停周辺には、駅方向に向かうバス停が見当たらない。これはグーグルマップでも見つからないので以前から不安だった。同じく迷ってそうな人に聞いて2人で戸惑っていると、バス停はあっちよ!と案内してくれる女性が。200mほど駅と反対方向に歩くとたしかにバス停発見。しかも電光掲示板付きで、あと何分で到着か知らせてくれる。が、ここにも落とし穴が。グーグルマップにも表示されているし、電光掲示板にも表示がでていたバスが来ない。時間をすぎると表示は削除され、次は40分後。この表示は当てにならないので、電車に乗り継ぎができる時間かどうかで判断すべし。こんな感じでバスに翻弄されたけど、時刻表はグーグルマップで、電車の発車時間と連動してないバスは来ない可能性あり、さっさと乗り込むべし、の3つを覚えておけばよいかと。まあ会場から歩ける/チャリで来れる宿をとるのがベストではある。

 コペンハーゲンから車で来たファン仲間の人と現地で2日ほど会って送ってもらったりしたので、車のアクセスについても少しだけ。パーキングは歩いて10分ほどの場所にあり、混む週末はスペースを見つけるのが難しいらしい。道も信号のない一本道なので、渋滞はしていたが、どうにも動かないという様子ではなかった。ただ時間は読めないので、友人は練習を見ようと急いでいたのにタッチの差で間に合わなかった、なんてことも。

 会場からコペンハーゲンまで送ってもらったが、ボースタッドは「村」と呼んだほうがいいくらい、自然豊かなところだった。緑以外は馬や羊しか見かけない。車ごと船で渡ったのも楽しかったな。

 

宿泊

 ほぼ1カ月前と直前と言っていい時期にフライトを確保した私が一番心配していたのはホテル予約。ボースタッドは小さなリゾート地なので夏はにぎわうけどその他の時期は閑散としている人口5000人の町。ホテルの数は少なくて価格も高いことを予想していたけれど、まさにそうだった。グループなど複数人で行けばそうでもないかもしれないが、エアビーをみてもかなり高い。スウェーデン人の友人から、ヒュー・グラントが別荘持ってると聞いてたけど、サマーハウスでのんびりバケーションを楽しむ人々が多いんだろうなと想像する。会場内にあるホテル・スカンセンは翌年もキャンセル待ちだとか。フジロックの苗プリのようなもので、ここに泊まれれば最高だけど、そうもいかない。ホテルは歩ける距離が便利だが、歩ける距離ではホテル数もかなり限られると思うので、自転車レンタルしてるかどうかチェックしたほうがいいかも。実際会場内は自転車を多く見かけた。

 宿泊予約サイトをみても適当なホテルが見つからないので、グーグルマップも眺めていると、ホテルではなさそうだが宿泊できる施設を発見。16日と17日だけ空いてたのでとりあえず予約。ボースタッド・スポーツセンターという名のとおり、テニスコートや大きな陸上競技施設があり、ここを使用する人のための合宿所みたいな施設なので、設備は最低限。ちなみに到着した日はウインブルドンの決勝日で、テレビがあるから観られるかと思ったら映らず(翌日すぐに直しに来てくれた)、映ったとしても観られないと言われた。夕方、キッチンに行くと盛り上がっている。誰かのPCが側に置いてあったので、ユーロスポーツに加入してる人がテレビに接続して仲間と観戦しているところだった。ジョコビッチ年間グランドスラムならず泣。

 この施設からはバス通りをひたすら歩いて20分。途中にスーパーマーケットや町の土産物屋、飲食店も少しあり。夏は22時くらいまで真っ暗にはならないし、歩いたり自転車で通る人もいるので、危険な雰囲気はない。いたってのどかな風景が続く。

ひとつのドアごとに4部屋ほど。壁は薄い。

部屋に飾られていた絵。街中にNordea Openの旗が飾られていて、街中で年に一度のイベントを(ささやかに)盛り上げている雰囲気。

ざーっとシャワーが降ってけろっと止むので、虹をよく見る

 

 ボースタッドには大会前日と初日しか宿泊できないので残りの日はどうしたかというと、隣駅のエンゲルホルムにホテルをとった。ボースタッドから12分。と聞くと近いが、電車は1時間に1本なので、それなりに時間を気にする必要はある(ほかにローカル線もあったかは不明)。ホテルの受付の人と話していると、テニスを見に来た客がこの町に滞在するのはあるあるらしい。一応ツーリストインフォメーションもあるので観光客もいるみたい。人通りも少なく、大変静かな町。宿泊したホテルは駅から徒歩2、3分で朝食もついていて(物価の高い北欧で朝食付きは素敵)、とても快適な滞在ができた。町の中心エリアなので、スーパーや飲食店、映画館も徒歩数分圏内。

 ちなみに、エンゲルホルムのホテルのチェックアウトは土曜日。500以上の大会だったら観たい試合も多いだろうし、ある程度大きな都市にある大会だったら、観光して時間潰せるので、最初からフル滞在を想定してもいい。しかボースタッドのような小さい町の場合、早々に見たい選手が負けて、ほかにそんなに見たい試合がなかったら時間を持て余すかも、土日はコペンハーゲンでホテルをとって、もし勝ち続けたらコペンハーゲンから通おう、と考えていた。そのため、土曜日はエンゲルホルムのホテルからスーツケースを持って会場へ向かい、ホテル・スカンセンの荷物置き場に預けた。土曜日はスーツケースと一緒にコペンハーゲンのホテルへ。嬉しいことに決勝まで進んだので、日曜日はまたボースタッドまで電車で通うことになった。この辺のホテル予約も難しいところ。

 

チケット

 公式サイトから簡単に購入可能。曜日ごとに枚数と空いてる席を選ぶ。この年はナイトセッションは水曜日のみだった。やはり土日は早く埋まりがち。購入後に送信されるメールからリンクに飛んでQRコードを取得する。ゲートで見せると腕にスタンプを押してもらえるので、入退場するたびにそれを見せる。リファンドはできないが、スウェーデン在住の人なら可能。

 チケットの種類は、Numbered Seat(CCの指定席)がセクションごとに3種類とGround Pass。1SEK=14円で計算すると、

Numbered Seatは270SEK~650SEK(約4000~9000円)

Ground Passは180SEK~395SEK(約2500~5500円)

 Ground PassはCCの席はないので、周りで立って見ることになるが(スペースはあまりない)、CCとコート1があるエリアに入場することができる。コート1はフリーシート。下の写真がGround Passで入れるエリア。2つのEntranceでチェックされる。大会グッズの店はこの外にも1軒あったが、メインの店はこのエリア内にある(売り切れるのので早めの購入がおすすめ)。チェックが始まるのは第1試合のどれくらい前か忘れたけれど、早めに行けばチケットがなくても、CCやコート1で練習する選手は見られる。

 

 私はとりあえず2回戦が行われる水曜日と木曜日、QFの金曜日のNumbered Seatを事前にネットで購入。もちろん現地でも買えるので、火土日は現地で購入した。月曜日は見たい試合がなかったので、チケットを買わずに練習コートで待機。練習コートは誰でも入ることができる。こちらは後述。火曜日でも当日に6列目で買えたので、週の前半はそれほどぎっしり埋まってる感じではなかった。

 問題は土日。ルブレフが勝ち進んだので、チケットを急遽購入。いろいろ悩んでいたら、チケット売り場の人から、「もしいらなくなったらそこの角で売ればいいから」とひそひそ声でアドバイスされる。ところでこの座席、実際は適当に座っている人が多い。ファン仲間たちによると、前が空いてたら適当に座るよ、という反応だったので、そういうものらしい。私も自分の席に誰か座ってることがあったけど、言えばどいてくれるからお互いあまり気にしなくてもいいと思う(もちろん、チケットはちゃんと買おう、というかチケットがないと入れないけど)。日本でもこういう感じなのか分からないけど、多分NGっぽいし、怒る人多そうよね…。

会場内

 ボースタッドの会場はかなりこじんまりとしている。CCとコート1のあるメインエリア、練習コート、飲食店、ビーチ、どこに行くにも2分もあれば移動できる。

試合の始まる1時間くらい前からこのゲートにアッシャーがいるので、腕のスタンプを見せて入場する。

メインの通り? 選手がしょっちゅう通り過ぎるので、子供に呼び止められてサインしたりセルフィ―を撮る姿もよく見かける。ガン無視してる選手も見たけど、誰かは言わない。

ホテル・スカンセンの入り口。大会期間中はHQ的な施設となり、選手や大会関係者が滞在している。宿泊していなくても中には入れるので、見学したりトイレを借りたり。ちなみにトイレはCCやコート1の建物内、ビーチ近くにもあって困らない。

コート1には給水所。

コート1とCCの間の通路。

 

センターコート

 私は大会期間中ずっとベンチ側の席にいた。2列目からだと、カメラを向けるのもちょっと躊躇するくらい近い! 近すぎてボールの行方が見えない。ちなみに、反対側の前列はなんとなく関係者が多いような印象。その上は遠い2階席で、通路が少ないので途中退場が大変そうだった。ベンチ側がおすすめ。

ルードにはもっとクールなウェアを着せてほしい。

実際見るとほんとに脚が細くて、これでよく踏ん張れるなぁと思っちゃう。

なんと優勝……!

ベンチ側のコート入口。ルブレフは試合後にコート上でサインもらえなかったファンたちのために、この先の選手出入口でさらにサイン続行。行列も少しあったが、ボースタッドは人も少ないので、押し合いへし合いしながら必死になる必要はなし。

このテントは関係者やゲストエリア。ここのほかにも、後方に飲食しながら観戦できる(たぶんしてない)エリアがあり、うるさくはないが談笑する声が聞こえるので、ルブレフが審判に苦情を言う場面も。場所柄か、リッチな人々の社交場的な雰囲気もあった。

クレイはスライディングする音がいいですね。

朝の早い時間ならCCでの練習をゆっくり見ることができる(人はほぼいない)

コート1

フリーシートだが、Ground Passがないと入れないエリア。朝早い時間や大会前日は誰でも入れる。

大会前日のズベレフとルースヴオーリの練習。やっぱり観客はとても少ない。

こちらは本戦。ラヨビッチは初戦で負けてしまった。この大会、フォキもルースヴオーリも初戦敗退で、ばたばたしててフルで試合が観れずに泣いた。

 

練習コート

 なんだかんだここにいた時間が長かったせいか、一番思い出の場所になった。試合は配信や放送で見られるけれど、練習は大きな大会ならたまに配信があるか、現地に行った人が撮影した短いビデオでしか見ることができないので貴重。

Welcome to Nordea Open この看板の裏が練習コート

練習コートの入り口

コートは4面。大会前の土日は予選も行われる。

間の通路は誰でも通ることができる。出てきた選手がサイン攻めに遭うポイントのひとつ。写真はエチェベリー。

誰でも入ることができるので、近所の人が犬を連れてなんとなく見ているという光景も。CCの試合中に、ルードが犬の鳴き声がしてサーブを止めたシーンがあったけど、予選試合中でも犬が何匹もいるのでちょっとびっくり(実際鳴いてた)。人も少ないしのんびりした雰囲気。

何度も言うけど、ほんとうに誰が練習していても終始こんな感じで天国。唯一混んでるな、と思ったのは、地元期待のレオ・ボルグの練習くらいだった。

誰とも場所を争うことなく、こんなにすんなりと近くで見ていいんだろうか…。毎日こんな感じだった。練習コートだと静かなので、配信では気づかなかった音も聞こえる。ルブレフはよく打つ前に口をふくらませているけど、ふーふー吐く音が大きくてびっくりした。

この日は到着したばかりなのに、遅い時間だったからか、コート整備泣

ルースヴオーリもコート整備してたなぁ。

練習コートを見ながら飲食ができるイタリアンカフェが美味しかった。

コート4面のうち2面は観戦席なし。自転車もたくさん見かけた。突然ざーっと降り出す雨に襲われたらここで雨宿り。

 

 500以上の大会であれば、練習スケジュールを公開することも多いけれど、ボースタッドは公開なし。Courtesy Deskにしつこく聞いたけれど、小さい大会だからそういうのはやらない、とのこと。スケジュールが分からないと、ここで地蔵になるしかなく、CCのほかの試合が観られなくなってしまう(見たい選手の練習を最優先した場合の話)。ファン仲間に愚痴っていたら、スケジュールを教えてもらう方法を伝授してくれた。さっそく連絡してみると、返事がきたりこなかったり。返事をもらえない日は、Player's Loungeに直接聞きに行くことに。入口にいるおばあちゃんスタッフに、日本から見に来たと訴えると、まあそれは大変、絶対練習見ないとね!と担当の女性を連れてきてくれて、無事直接教えてもらえた(実はその日はキャンセルしてよそのコートで練習してたのを本人たちのインスタで知る泣)。入口にいるスタッフによっては取り合ってもらえないこともあった。あらかじめ教えてもらえた日もあったけど、とにかく練習スケジュールに振り回された。分かっていれば効率よくCCと行き来できるのにね。リスケ前提は承知なので、公開してもらいたい。それだけがボースタッドの難点。

 サイン事情はというと、練習コートなら比較的簡単にゲットできる。ただし、サインをお願いしているのは8割方キッズ。そして練習の前後って、意外と愛想よく対応している人は少なくて、ぴりっとした雰囲気の人が多かった。いつものルーティーンだからそういうものだろうなぁ。人にもよるけど(ルースヴオーリはにこにこと話してくれたのが印象的)。CCの試合後の場合は、ベンチ側の最前列で待つんだけど、大きな大会で見るような、コートの外でもサインし続けてるのはルブレフは1度しか見なかった。そもそも人が少ないのもある。

 

飲食

 会場内の飲食店は、ホテルに併設されているちょっと高級なレストラン、カジュアルなバー&レストラン、練習コート横のイタリアンレストラン、ビーチ寄りにも数軒バーレストランや小さな飲食店が並ぶ。コート1の奥やヨットハーバー沿いにはフードトラックも。行列もたいしたことないので楽。会場の外はバス通り沿いにたまに見かけるくらい。ちなみにスウェーデンクローナは今少し安いものの、元々の物価が高いので(イベント価格もある)、外食は日本の2倍に近い感覚。いや、日本が安すぎるんだろうけど…。

寿司トラック。ぎっちり握ってある海外寿司だけど普通においしい。

このタコスの店は3回リピート。

サンドイッチとコーヒーなどの軽食で利用したイタリアンカフェ。おいしい。

タイ料理も。

夜はクラブと化すバーレストラン

オンコートインタビューでも話題にしていたけど、夜中もクラブの音楽がうるさいのは恒例らしい。ホテルから丸聞こえなので選手は辛そう。メインエリア以外は誰でも入れるし、ヨットハーバーもあってテニス目当てではなく普通に遊びに来てると思われる人も多い。

 

その他

 白い砂浜のビーチが広がる。朝も夕方もいつ行っても人はまばらで、みんなビーチには興味がないらしい。泳いでる人も数人みかけた。

建物内にはスパ併設。

 

キッズイベント。ボールキッズたちがルブレフに質問して、彼がそれに答えて最後に記念撮影という簡単なものだった。イベントの少なさはやはり大会規模の小ささを感じる。大会によってボールパーソンの年齢層は違うけど、ボースタッドは10~14歳くらい?でみんな可愛い。

大きな大会だと何十人もガット張り職人が待機しているけど、ここでは踊り場のような場所でひっそり。上の階の踊り場は簡易床屋になっていた。

 

 天気は、海沿いなのもあって大変変わりやすい。天気予報はあてにならない。風が強く、雨雲が来るのがはっきり見えるのであらかじめ避難できるくらい分かりやすい。ざーっと降っては20分後には止み、かーっと晴れて日差しが痛い。曇ってる時間帯も長かったのに、びっくりするくらい焼けた。

 結局、夜を除いて長時間降り続けたのは、滞在中、決勝の後だけだった。この決勝日、終日雨予報で、翌日に延期すると聞いていたほど怪しかった。直前に予定どおり開始するのが決まって始まったら、少し経ってざーっと降りかけるも、なんとか中断することなく続行して、ずっとぎりぎりの状態で持ちこたえる。そして試合後にどしゃぶり。つくづくラッキーだった。翌日延期になってたら、イスタンブールに向かうので観戦できなかった。

 20℃に届かない最高気温と15℃以下になる最低気温に行く前はびびっていたけど、結局夏だし日差しがでると暑いので、念のために持参してた薄手のダウンは着なかった。昼間は薄手のウインドブレーカー、朝晩は寒くなることもあるのでトレーナーがあれば十分だった。この気候が一日中外にいるのにちょうどよかったなぁ。

 

最後に

 この旅はフライト確保してから出発までのストレスが半端なかったけど、結果的に信じられないくらい幸運で楽しい経験になった。試合は2回観られれば良しとしよう…と思ってたのが、4回も観戦できて、なんと優勝。現場にいると現実味がなくてだいぶ後になってこうして振り返ることでようやく実感がわいた。初めてクレイコートであんなに間近で観戦できたり、急遽ファン仲間の人に会えることになって、コペンハーゲンまで車でドライブしたり、一生ニヤニヤしちゃう思い出ができたりで、ここまで来て本当に良かった…。多少のトラブルも旅の醍醐味。

 行く前までは、日本からこんな小さな町までテニス観に行く人なんていないだろうな、と我ながら思っていたけど(実際、誰に言っても驚かれた)、いざ行ってみると、ボースタッドはアクセスはそれほど悪くない大会だと思う。コペンハーゲンまで直行だし、そこから電車で2時間半。駅からはバスで10分。会場周辺にホテルが取れれば楽勝。

 ボースタッドを選んだ理由は書いたけど、つくづく、自分が求めていたものがすべてこの大会にあったなぁと思う。SNSでよく見る、サイン争奪戦とか人で埋め尽くされた通路とは無縁の、のどかな環境。かといって寂しい感じはなく、適度に賑わいもあり、すべてが程よい(歴代最高の77000人を動員したらしい)。ああ、また行けるかなぁ。

 それにしても海外テニス遠征、楽しかったので、1シーズン各ツアーを回ってレポ書くなんていう夢の仕事ないかなぁ(いやいや、大変だって)。

 

Netflixのオリジナルドキュメンタリーに星付けてみた(随時更新中)

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元々noteの記事だったものをこちらに引っ越したのですが、

noteに戻りました。こちらで随時更新しています。

 

 Netflixは作品ページに評価がついていないし(イマイチとイイネは何に使用されているのか?)、ほかの配信サービスと同様、おすすめがあまり当てにならない。どんどん投入される未知な作品を観るかどうか判断する目安がないのはとても不便だ。特にドキュメンタリーは、数少ない話題作以外は宣伝もされずに放置されているので埋もれてしまう。Netflixだけでなく欧米のドキュメンタリー全体に言えるのは、情報公開と発言の自由がもたらす作品のパワーが、日本と比べると別の惑星レベル…ということ。傑作がひっそり座ってるのに、知らずに通りすぎるなんてもったいない! 

 ということで、海外では話題になっていたり、なんとなく気になった作品を地道に観て、勝手に星付けしてみた。星付けってどうなの、とも思うけど、視聴者の評価を基に決めていると思われるU-NEXTの星付けには納得することが多く、大量にある中から面白いものを見つけるためには参考としてあったほうがいいかな、という立場です。ほかの人が同じことやってたら見てみたい! 作品ページのリンクはタイトルに貼っています。すでに別記事で感想書いてるものは紹介文内からどうぞ。作品単独記事はネタバレありです。

 

対象作品:Netflixオリジナルドキュメンタリー。単発とシリーズ含む。

【M】=単発 【S】=シリーズ

好みの傾向:エグい取材力が堪能できる作品。犯罪捜査多め。

 

星の見方:

★★★★★=超絶面白い

★★★★=かなり見ごたえあり

★★★=見て損はなし

★★=期待はずれ

★=途中で止めてしまった

  • ★★★★★
    • ゴーンガールズ ロングアイランド連続殺人鬼を追う【S】
    • 殺人者への道【S】
    • マイケル・ジョーダン:ラストダンス【S】
    • イカロス【M】
    • オクトパスの神秘:海の賢者は語る【M】
    • サムの息子たち 狂気、その先の闇へ【S】
    • キーパーズ【S】
  • ★★★★
    • アメリカン・マンハント O・J・シンプソン【S】
    • ゾディアックと名乗る者【S】
    • 事件現場から:テキサス、キリングフィールズ失踪事件【S】
    • キープ・スイート:祈りと服従【S】
    • ザ・ファーマシスト オピオイド危機の真相に迫る【S】
    • コンフェッション・キラー 疑惑の自供【S】
    • ロバート・ケネディを大統領に【S】
    • フィアーシティ ニューヨーク対マフィア【S】
    • ナイト・ストーカー シリアルキラーの捜査禄【S】
    • 事件現場から セシルホテル失踪事件【S】
    • ワイルド・ワイルド・カントリー【S】
    • ビクラムの正体: ヨガ、教祖、プレデター【M】
    • 消えた16mmフィルム【M】
    • 猫イジメに断固NO! 虐待動画の犯人を追え【S】
    • ザ・ステアケース 〜階段で何が起きたのか〜【S】
    • ジム&アンディ【M】
  • ★★★
    • ジミー・サビル 人気司会者の別の顔【S】
    • 名もなきジャーナリスト 「あの少女」を撮ったのは誰なのか【M】
    • aka チャーリー・シーン【S】
    • メネンデス兄弟【M】
    • 殺人鬼との対談 サムの息子の場合【S】
    • 私の父は、連続殺人鬼BTK【M】
    • とんでもカオス!American Apparelのカルト性【M】
    •  
    • コールドケース:タイレノール事件に迫る【S】
    • スカウトに誓って 米国ボーイスカウトの隠蔽された記憶【M】
    • アメリカン・マンハント ボストンテロ爆破事件【S】
    • カルロス・アルカラス マイウェイ【S】
    • Mr. マクマホン:悪のオーナー【S】
    • ダーティポップ・ビジネス ボーイバンド詐欺事件【S】
    • 悪魔のハイウェイ ジョン・マカフィーの数奇なる人生【M】
    • ヒッチハイカーKAI 手斧のヒーロー、その光と影【M】
    • ヨークシャー・リッパー 猟奇殺人事件の真相【S】
    • ユナボマー 自らの言葉【S】
    • ソフィー ウエストコーク殺人事件【S】
    • 事件現場から タイムズスクエア連続殺人事件【S】
    • ジェフリー・エプスタイン 権力と背徳の億万長者【S】
    • キャッチング・キラーズ 連続殺人犯を追いつめた刑事たち【S】
    • UNTOLD 極限のテニスコート【M】
    • アマンダ・ノックス【M】
    • 邪悪な天才 ピザ配達人爆死事件の真相【S】
    • ミス・アメリカーナ【M】
    • 未解決ミステリー【S】
    • CALI K9: どんな犬でもしつけます【S】
  • ★★
    • パーフェクト・ネイバー 正当防衛法はどこへ向かうのか【M】
    • インド凶悪殺人鬼事件禄 法廷で起きた殺人【S】
    • コールドケース ジョンベネ・ラムジーちゃんを殺したのは誰だ【S】
    • アメリカン・マーダー 一家殺害事件の実録【M】
    • 都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点【S】
    • ウィン・ハンドマン 名優を育てる演技指導【M】
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