virgilの日記

映画、シリーズの感想多めです。

東京ポッド許可局がなぜ好きなのか

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昨日は東京ポッド許可局のイベントライブ配信を初めて観た。渋谷公会堂で観るという選択もあって、実際に人も入っていたし、告知直後は久々にイベント行こうかな、と思っていたものの、コロナにかかわらずもう渋谷に行く気力はない。映画やドラマもいいけれど、「今」やってることを見られるライブ配信YouTubeのありがたみが増している。

東京ポッド許可局は、ポッドキャストの頃は聞いていなかったので、知ったのはTBSラジオで明け方4時ぐらいに放送していた頃だった。たぶんその頃はまだradikoがなかったので、実際に聴くようになったのは現在の月曜24時に移動してから。芸人でもある3人の昭和の「おじさん」たち(といっても最年長はまだ50歳くらい)が「屁理屈をエンターテインメント」にをモットーにずっと話している番組なんだけれど、やはりおじさんなだけに、えーそれはちょっと・・な発言が気になったりして、しばらく聴いた後、聴かなくなってしまった。いや、自分も3人の中の最年少と同じ歳なので、テレビから勢い良く放出されていた当時の価値観は浴びてたから、分かるけど、時代はなんとか少し変わったので、違和感もあるというもやもや感があり・・。

 

それがいつからか、毎週楽しみに聴いて、リアルタイムで聴けなければタイムフリー、プラス、ラジオクラウドでも過去回まで何度も聴くというどちらかというと熱心なリスナーになっている。今は聴いててもあのもやもや感も少なくなってきた(慣れてしまったのか?)。プチ鹿島はおじさんたちがアップデートしなければいけないという危機感について折々触れていて、年長のマキタスポーツも葛藤しつつ意識し始める、という感じが出ているせいかもしれない。葛藤は隠さない、のもまあ正直なところでいいな、と思う。最近、なぜこの番組が好きなのか、ポイントで自覚するようになったのでまとめてみる。

男同士が楽しそうに話している

これはもう個人的な癖なんだけど、男同士でわいわい仲良くしている様子が好きなので・・。音楽バンドでもお笑い芸人でも、幼馴染で結成されているとか、とにかく男だけでずっと仲良くし続けている、のを見るのが好き。羨ましいな、と、いやなところもお互い分かりつつ付き合っていける距離感もいいなあと思ってしまう。町山智浩高橋ヨシキにも通じるんだけど、お互いに厳しく突っ込みながらもにこにこ話している様子をみるとこちらも楽しい気分になる。こういうのは男同士特有の空気だと思っていたけど、最近だとジェーン・スー堀井美香のover the sunも近いものがある。

適度な距離感

東京ポッドの3人は、それぞれピン芸人だったりほかの人とコンビ組んでるので、なぜこの3人でポッドキャストを始めたのか詳しい経緯は知らないけれど(みんなオフィス北野所属で、別の事務所に移動した)、適度な距離感が感じられるのもいい。、マキタスポーツが最年長感があるが、同じ年生まれのプチ鹿島とは話が通じるようで同級生感もある。6つ下のサンキュータツオは2人からいじられる立場で、これはマジなんだろうな、な突っ込みも多々ありつつ、全然気にしてない感じで進行役を担当している。私が好きなのは、「タツオが過ぎる」だ。番組を聴いてるだけではわからないが、サンキュータツオってわりとサイコパス気味なんだろうな、という印象。最初はこのタツオが苦手だったけれど、年長の2人から突っ込まれてたまにキレ気味な返しをしてても、気にしてなさそうな感じが好きになっていたり・・。お互いの仕事を褒めあったりしているのも、本当のことを言ってそうでとてもリスペクトを感じる。

笑い声が楽しい

ラジオを聴いていて気づくようになったのが、笑い声が好き、な人がいることだ。東京ポッドは、「本当に」笑っている音がするし、みな朗らかで楽しそうな笑い声で心地いい。よく考えたら、日常でもテレビでも、話しながら「わはははは」という笑い声ってあまり聞かない気がする。ちなみに爆笑問題の田中の笑い声も大変好きです。オードリーの若林は、テレビはいくつか観てて好きだけど、笑い声が好きじゃないので、ラジオを聴くようになって、笑い声の好みってあるんだなと初めて気づいた。

好きだから続けている感

当初ポッドキャストで始まり、今はTBSラジオで放送しているが、なんとスポンサーがついていない(期間限定でついてることもある)。番組間のCMはTBSラジオのCMばかりだ。毎年各地でイベントをしたり、オリジナルグッズを販売したりして得られる収益を番組制作に充てている、とよく話しているのはそのためだ。それで賄えるものなんだろうか? スポンサーがついていないのが功を奏していると思われるのが、3人が番組にまつわる様々な面でコントロールできているのではないか、とという点。それほど言いたい放題ではないと思うけれど、常時スポンサーがついていたらできない話もあるのかもしれない。マキタスポーツはドラマにもよく出演しているし、プチ鹿島は新聞連載も持っていて時事ネタでここ数年引っ張りだこの様子。タツオは広辞苑の編纂にかかわったり渋谷らくご仕掛人だったりして、それぞれ活躍している。それでも、東京ポッドを細々と続けて好きなことを話まくっていると、面白い企画が生まれたりして、そういうのが楽しくて続けているのかなぁと想像する。最近では、マキタスポーツタツオがずっと前から「北の国から」の話をしていたのに全然乗ってこなかったプチ鹿島が、いざ見始めたらどっぷりハマって番組内で再燃し、日本映画専門チャンネルでこの年末年始の一挙再放送に絡んで、3人が魅力を語る番組が企画された。3人はコンビじゃないしいつでも解消できる関係なのに、13年続いているのは、お金にならなくても「面白い」からなのだろうなぁ。昨今よくある有志の熱意だけで成り立つコンテンツってやはり危ういと思うので、配信やイベント、グッズ購入などでリスナーが支えるしかないので、機会あるごとに購入しよう。(自由にやらせてくれる)スポンサーもついてほしいなぁ。許可局に限らず、ラジオリスナーはけっこう熱心な人多いと思うので、CM効果あると思う!!

 

ほかにもいろいろあるけど、このへんで。メインの「論」もいいけど、おすすめのコーナーは「忘れえぬ人々」。連絡をとろうとは思わないけれど、あの人どうしてるんだろうな、とふと思い出すような人のエピソード投稿。あと、昨日のライブ配信で、あの♪東京ポッド、東京ポッド♪の許可曲(リンクのプレビューの後半)を初めてちゃんと聞けたのおもろかった。本人たちが歌ってたのか・・。ラップもしてたぞ。